アスノヨゾラ哨戒班(原曲:Orangestarさん)

僕は弱い

困難に直面するのが怖くて

逃げてばかりの少年

今まで逃げてきたばかりなもんだから

未来に希望なんて持てやしない

あぁ、いっそ終わってはくれないだろうか

灰色の毎日に吐き捨てるようそうつぶやいた


なにいってるのさ

その時、君は僕の手を取って駆けだしたんだ


一面広がる空と雲

散りばめられた星々はまるで

地面に落ちていくように

遠く朝焼けの空が迫ってくる

せめて今だけでも

君と一緒に


目を開ける

いつも通りの灰色の日々

あの時前へ進めたのは

自分の力でなんかじゃなかった

思い上がりにもほどがある

君なしじゃ僕は止まって下を向いたまま


願ったんなら叶えてしまえ

君はそういってまた僕の手を取って駆けだした


焼けるように赤い空と透き通るような青い空が混ざり合って

僕たちは未来を紡いでいく

僕一人じゃ前に進めないけど

君となら、あるいは


空は二人の門出を祝福するように輝き

夜の置き土産にほうき星が流れる

この景色をまた一緒に見るために

僕らはまた明日へと進んでいく

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3分で読めるショート文学の詰め合わせ いかすみ @Ikasumi_ar

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