私自身が料理は素人なので、はっきりと分かっているわけではありませんが。
料理の描写、説明、これガチなヤツですよね。
ちゃんと料理できる人が書いてる感じがガッツリ伝わります。
その上で、物語は読みやすく軽妙。
楽しく読めておなかがすいて、おいしそうだとよだれが垂れて。
ガチなヤツですよこれ。こんな★が100少々でとどまってていい作品じゃないと思うのです。
完結済み。(まだ私は最後まで読めてないけど)安心して読めます。
作中の料理を再現して食べてみたい。というかこのお店に行きたい。
ごはんだけじゃなくて、この居酒屋の雰囲気を味わいたいです。
迷宮が発掘されて栄えたアントレの街。その町に店を構える「居酒屋 迷い猫」は洗練された設備を持ち、一流の料理人を迎えながらも閑古鳥が鳴いている。理由はゆるふわ系の店長、メルセデスにあるようなのだが、主人公であり料理人であるエミールには知るすべもない。
やがて判明するのは店が迷宮の一角に入っているというとんでもない事実。さらに、数少ない客は迷宮主や冒険者たちで……。
日本で一般的に居酒屋で食べられるメニューが異世界で振る舞われ、人々やモンスターたちを魅了していく。料理人の工夫と客の食欲が合致し、幸せな一時を作り出していく様はカタルシスがある。
迷宮主も冒険者も一般職員も、その強さや序列なんて関係なく、飲んで味わえる、そんな楽しい居酒屋の風景を映したグルメレポートファンタジー小説。