誰しもに救いが訪れますように。

 今際に願うことってなんだろう。……何度考えても難しい。それは最期を迎える時、あるいはそれを予期した時にしかきっと抱けない願いなのだろうと思う。
 この作品の主人公のように、救いを求める者のもとに救いが訪れるような、そんな世の中であってほしいと、ついそう思ってしまいました。