声があったら。

 わたしは、好きなひとと、何を喋るだろうか。どんなことを話すだろうか。

 好きなひとの綺麗な横顔を見ながら、そんなことを、少しだけ考えた。

 そして。

 やめた。

 声があっても。声がなくても。

 きっと、彼女のことが好きなままで。

 結局、緊張して喋れないだろう。それがすぐわかったから、やめた。

 しゃべれないから、ここにいられるのかもしれない。わたし。

 彼女の。

 横顔。

 きれい。


「なによ。見つめてもちんちんは出てこないわよ」


 ちんちん。


「あっ待って。今のなし。なしで。ごめんなさい」


 ちんちん?


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D.O.R.4-8 (※lily注意) 春嵐 @aiot3110

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