令和のかぐや姫
紗里菜
令和のかぐや姫
美人とか可愛いとかは十人十色な令和な時代。
竹やぶで一億円と赤ちゃんを拾った上に、万馬券をあてて一躍金持ちになった令和のかぐや姫の家には財産狙いの男共が、高齢の両親亡き後の後継人という甘い言葉で群がってきました。
そこでかぐや姫は透明な水ではなく、富士山の山肌のように水色をした美味しい水をお願いしたり、本当に綺麗な青い薔薇をお願いしたりしましたが、願いを叶える気がない男性たちは身の程知らずなお嬢様と蔑み、SNSに彼女のことをあげたのでした。
けれど、かぐや姫には月をモチーフにした絵や音楽などの芸術をうみだす才能となぜか月に絡めば事業も成功する才覚もあり、両親の資産をますますふやして、自分のような捨て子の育ての母や私生児をこっそりと産み育て逞しくこの世の中を切り開いていきました。
おしまい
令和のかぐや姫 紗里菜 @sarina03
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