第13話

私は彼がお膳立てしてくれた通り家からは出なかった。家事をある程度済ませお昼を食べたりしていたら4時を過ぎていた。私は少しほっとしていた、このまま行けば私は死なずに済むのだと。

ピンポーンとインターホンの音が鳴った。私は慌てて玄関に向かっていった、鍵を開け扉を開けた、そこにはナイフを持った男の人が立っていた。私は身の危険を感じ、扉を閉めようとするが、阻止されてしまう、私は恐怖から後ずさりしたが、男の人は扉の内側に入り玄関の鍵を閉めた、私は逃げようとするが胸ぐらを掴まれ床に叩きつけられた、咄嗟にお腹の子を庇うがお腹には激痛が走った、男の人は私の上に馬乗りになるような体制になり、ナイフを構えた。私は痛みに耐えながらも必死に抵抗した、しかし、男が私の足にナイフを振り下ろした、私は痛みから呻き声が漏れた、

「うっ、あああぁ」

男はそんな私にお構い無しに足に刺したナイフを抜き出した、足から血が溢れていく、私は這いつくばって逃げようとしたが今度はナイフが肩に突き刺さった。

「うぐっ」

私はあまりの痛みに悶え苦しんでいると、男は私の身体を仰向けにし、ニヤリと笑うとナイフをお腹に振り下ろしてきた、私は叫んだ、その叫びが余計に男を刺激しているとも知らず、徐々に白くなる視界に最期に見えたのは私の返り血を浴び不気味に笑う男性の姿だった。

「ごめ、ごめん、ね」

私は最期の力を振り絞りそう溢した、彼が居るわけでもないのに、

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懐中時計が刻むとき君はいない @alicemare

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