概要
この火事は誰かのせい
まだ暑さの残る秋の深夜、僕は隣で立ち上る炎の熱で目が覚めた。消防車を呼ぶことは簡単だけど、火事が収まった後にどうなるか分からない。多分僕が未成年なのにタバコを吸っていることがバレたうえで、僕が犯人ということにされるだろう。しかし、僕には自分が火事を起こしたのではないという確信があった。自分の身を守るために、火が部屋全体に回ってしまう前に、誰が犯人なのかを突き止めなければならない。同じ部屋で寝ていた、犯人の可能性がある佐久間拓と掛布祐子を起こして、僕は推理を始めた。
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