好きと嫌いの狭間
好きだなぁ、と思ったときには時既に遅しで、
嫌いだなぁ、と思うほどには早計過ぎて、
好きと嫌いの狭間の中で、
私という人間が出来ていく。
人間とは人と人との間に出来るとよく言った物だ。
人を嫌いになって、
人を好きになって、
そこでようやく個性が出る。
個性が出ると生きにくいが、
個性が出るほどに研磨され、鈍く光っていく。
好きだなぁ、と人を想い、
嫌いだなぁ、と人を思い、
その感情すらも、その人がいなければ感じる物ではなかったと気づき、
自分のもろさを知る。
自分とはなんだろうか。
己とは存在するのだろうか。
この人がありふれる社会で、
自分はどれほどまでに自分として生きていけるのだろうか。
その為には、
人を嫌い、
人を想い、
嫌われ好かれ、生きていく。
嫌いな人は多い方が良い。
そうすれば人に期待しなくてよくなるから。
好きな人は多い方が良い。
そうすれば嫌な事を忘れるから。
あらまぁまぁ、
どっちも必要じゃないかい。
上手いこと出来た世界だわね。
今日という日が、続きますように。 つゆくさ。 @itiitiuu6631
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