飴
飴が落ちていく。
二度跳ねてコンクリートに受け止められた飴はやがて蟻の目に止まった。
何匹もの蟻が巣に運ばんとする。
だが今日は茹だるような暑い日で飴は溶けて蟻を絡め取った。
無機質で無意味なオブジェが道の端に展示されている。
掌小説になりたかった うらなりLHL @toranarilhl
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