ゾンビによって文明が崩壊した世界。主人公は生き残った人々と共に、武器を取り合い抵抗している。どうしてゾンビが発生したのかなどの瞬間は描かれていなくとも、過不足ない説明によって語られています。実際にある土地とそこの描写によってリアリティがあります。絶望感のある世界の中で、人々は何を糧に戦っていくのか。それが描写された時、胸が撃たれました。
ゾンビものです!未来の東京がこうならないことを願います。平和を祈って
夢月七海様主催の自主企画『同題異話・五月号 頭上で回るは観覧車』参加作品。同時多発的に発生したゾンビによる襲撃で日常が瓦解した世界に生きる人類を描いた短編。非日常のなかの日常のワンシーンを切り取った内容ですが、至る所に世紀末となった日本が描かれ、それでも必死で生きる人間の強さと儚さに惹き込まれていきました。