あの超有名神作家、三ツ葉さんの新作です。引退して自堕落な生活を送っていた無職のおじさんに、強くて可愛い勇者の女の子達が集まり、大冒険を繰り広げるという、異世界ファンタジーにはよくありそうな物語。
しかし、ただの異世界ファンタジーに終わらないのが三ツ葉さんの作品。その神がかった実力は人物設定や戦闘描写に留まらず、人物の成長する様や過去と現在を巡る緻密なストーリー、主人公や敵のあらゆる感情表現、最後まで胸熱が止まらない怒涛の展開、全てが素晴らしい! 最近異世界ファンタジーにマンネリ化を感じてきた僕も、心を踊らされました。一体この方は、どれだけ僕達を楽しませたら気が済むんだ……。
ぜひみなさんも、この物語を読んで壮大な大冒険を楽しんでください!(*>д<)✨
彼は、元は相当腕を鳴らした冒険者だった。
彼を取り巻く栄光や成功は引きも切らず―――だったが、ある一度の失敗で何もかもを失ってしまった。
“名声”“名誉”その他諸々……
人と言うものはまことに無情で、かつてはあんなに誉めそやしてくれた周りの皆からの視線は冷たい。
だから彼は、冒険者を辞めるのと同時に、「一生懸命に頑張る事」にかけても辞めてしまった。
彼のこれからの人生は、まさしくの「悠々自適」……頑張らない事こそが唯一の生きがい―――
だった はず なのだが……
『運命』と言う名の悪戯は、そうはさせてくれなかった―――
果たして、現在無職男は、まだ駆け出しの新米勇者と、これからどのような『冒険』を紡げていくのだろうか。