日本のようで日本でないもう一つの日本が舞台の物語。不思議な方言、不思議な料理、不思議な風習…平凡な日本人である主人公・幾太郎の視点から、現実と微妙にずれたこの世界を楽しんでみましょう。物語では奈津崎県の人々の平坦で起伏に満ちた日常が描かれています。様々な登場人物が入り乱れ、彼らの行く末が気になってしまいます。もっと奈津崎県の世界が知りたいです!
日本をモチーフにした異世界へ飛ばされるのは、案外珍しい。見知らぬ県で出会った人も場所も、描写や言葉のひとつひとつすべてに新鮮さを感じられる力作です。子どもは青春18きっぷを。大人はグリーン…続きを読む
こことは違う世界。それはパラレルワールドだったのか……はたまた幻だったのか。不思議で幻想的な世界をごく普通の主人公が歩きまわる……という、まるでゆめにっきのようなお話が大好きです。
仕事に疲れた主人公がしばしの休息に訪れた先。そこは日本に見えて日本でない「異世界な日本」だった──。見かけは日本でありながら色んなものがことごとく違うという面倒極まりない状況に、こちらまで引っ張…続きを読む
僕は若かりし頃(サラリーマン時代)、ふと新幹線の駅前にたたずんで「ああ、このままこれに乗ってどこかへ行ってしまいたい」と思ったものでした。この小説は、あの時の僕の願いを叶えてくれそうです。新幹線…続きを読む
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