ポストクレジット
最終的に、事態は解決した……といえるかもしれない。
正直、訳が分からない部分のほうが多いと一唯翔は思ったりしている。
まあでも考えてもわからないことなんていくらでもあるかと納得してみたりである。
大嵩渚後輩は事態終了後、事の内実を事細かに(育野詩郎によって)チクられた御父上によってまあこってり怒られたらしい。翌々日に学校にやってきたときは酷く憔悴しきっていた。まあ自業自得である。ほぼ自動的にそれっぽいことを繰り返していたハンバードに心酔しちゃっていた時点で、割とかわいそうな娘ではあるけれど。
育野親子は、いつもと変わらず。
親子とも、事態に関わりは持てど、深くはないのでほとんど日常みたいに事は進む。
さゆりさんは、あの手に捕まって、その後は知らない。
自分たちを助けてくれたのだろう。そのことは事前に知ってはいたけれど、なんだか思うところはある。そしてそれはずっと残り続けるだろう。それでいいのだ。
あの時あった父親がどういうふうになったのか、まあ、悪いようにはなっていないのだろう。そういう人だと聞いているし。
一唯翔もまた、普通に日常に戻りつつある。
ただ以前と違うのは。
「かいと!」
待ち合わせていた場所に駆けつけてきた影がある。
足音を軽快に鳴らして、少女は少年に近づく。
ごーすとだった彼女の、日常な日々が始まる。
ごーすと彼女との非日常な日々 葉桜冷 @hazakura09
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