神様がいるのならば

山田ハル

第1話

「神様がいるのなら 、」


僕は、昔から、これが口癖だ



神様は、現代社会において、空の上、

つまり天界にいるとされており、

この世界において神様は、複数体存在する


それぞれ、その神の教えに従って生きているのである


僕の国で言うと、お釈迦様辺りだろうか、



だが、神様というものは、勝負事に関しては、一方にしかついてくれない


勝負事に負けてしまうと、空に向かって、「神様の裏切り者ー!!」と叫び出す、愚か者までいる

そんなやついないだろう?

いやそれがいるんだよ、

「「ここに」」

「誰だッ!!?」


振り返ると、昔からの友人である陽介がニヤニヤしながら立っている


「おい、その顔ムカつくからやめろ」


僕は、陽介にそう伝える


駿も何恥ずかしがってんだよw

そう陽介が言う

まさかとは、思ったが、俺、橘佳久の弟である橘駿介までもがこの場にいあわせたのだ

「まぁ、兄貴がこんなんじゃなぁ」

と陽介が言う


「ッ//!!」

俺は、2人に聞かれていたと思うとなんだがとても恥ずかしくなった


とりあえず、俺は、恥ずかしくていてもたっても居られなくなったので、自分の家に向かって、スタスタと歩いていく


後ろには、まだニヤニヤしてる陽介と下を向いて恥ずかしそうにしてる駿介が見える


神様がいるのなら、

「この状況、なんとかしてくれよ〜!!」



そんなことをブツブツしつこく呟いていると、声が聞こえた



「もし、人間がいるのなら、この状況、助けてくれ〜!!」



声のする方に行ってみると、

自販機の前で身長が80cmもないであろう少女が何か喚いている


だが、どうやら僕にしかこの声は、聞こえてないらしい


しょうがないと声をかける

「君どうしたの?」

「身長が足りなくて、ジュース買えない」

その少女が言う


しょうがないと思い、

「どれが欲しいのと聞く」


「あれ!」

と少女は、指を指す


その指さした先を見ると、エナジードリンクがある

(これジュースじゃないやん)

と思いつつ、

この子、幼稚園生くらいだよね?と心配になる


「これ飲んで大丈夫?」と聞こうとするが、

「早く買え」と連呼している


「現代ホラーとはこのことか、」

と意味の分からないことを呟きながら

言う通りにする

すると、少女は、言った

「神様がいるのならば、」


「そう呟いたのは、お前じゃろ?」

「え?」


「ワシの名前は、ゼウス」

「お前の声を聞き、駆けつけた」


「......。」

俺は、沈黙する

まさか、こんなに頭のおかしい奴がこの世にいたとは、


「おい聞こえとるぞ....」


「ワシは、神じゃ」


察した。

こいつどうせ心が読めるとか言ってくるんだろ


「そうだ。心が読める。」


「........。」

ん?


俺今、喋ってないよね?


「そうだ。だから心を読んだ。」


「.........。」

「本物の神だーー!!」


まさか、こんな奇跡が起きるとは...



ここから、佳久とゼウスの意味不明な日常が始まっていく

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神様がいるのならば 山田ハル @Yamadasyounen

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