第7話 新玉ねぎと豚の生姜焼き、そしてゆで卵
今日の晩ごはんは新玉ねぎと豚の生姜焼き。
私は甘新玉ねぎが大好き。はる坊も普通の玉ねぎより食べやすいんじゃないかな?と期待。私は生姜焼きでは豚こま肉をよく使う。味がよく絡む気がする。あと値段。
旦那さんがはる坊の面倒を見てくれているので、心置きなく料理に集中できる。だから品数をいつもより増やして、きゅうりとわかめの酢の物とほうれん草の味噌汁、ゆで卵も作る。旦那さんとはる坊はソファでトッポを食べている。微笑ましい。中チョコは手が汚れないから子供にぴったり。(はる坊は、何度教えても変わらずポッキーは持ち手から食べる派。手がやばい。)
生姜焼き。新玉ねぎを私の限界の薄切り。かさ増しのために玉ねぎはたくさん。お昼から仕込んでいた、豚こま肉に生姜と酒、醤油を揉み込んだものに小麦粉を振る。早く食べたい。
はる坊が台所までパタパタやってきて、ベビーゲートの向こう側から要求。
「おやちゅ、おやちゅ!あぱまん、あぱまん!(ぼくにおやつをくれ!アンパンマンのチョコをくれ!)」
以前あげたアンパンマンのチョコのことをずっと覚えているらしい。はる坊は一般人がアンパンマンの人形を喋らせているYou Tube動画にハマっている。私はその声に抵抗があって、それを聞くのが苦痛で仕方ない。そして本家アニメはなぜか拒否して見てくれない。なんで??
栄養バランス的におやつをこれ以上あげたくないと思い、取り急ぎゆで卵をあげることに。はる坊はゆで卵が大好き。大喜びしてチョコのことは忘れた。旦那さんにゆで卵とマヨネーズを渡す。
肉と玉ねぎに火が通ったら調味料を入れて、生姜焼き完成!
旦那さん、「卵全部食べちゃったよー」と言いマヨネーズを返却。もうたべたの?まる一個?バタバタしてたせいで半分だけあげてって言うの忘れてた!はる坊のお腹のキャパシティ的に考えて、いつも食事に出すときは半分だけにしてたのに。全部食べたのか。
晩ごはんタイム。はる坊さん、食べない、食べない…。ちょっとふりかけごはんをつまんで食べただけ。
「お肉とごはんで海苔巻きしてあげようか?!!あ、きゅうりもあるよ?!!」
「ちがーう。た!おっとーおっとー(いらなーい。ごちそうさまでした!だっこしてだっこしてー)。」
無情。せめて一口。
やっぱりゆで卵でお腹いっぱいになっている。せっかくいろいろ作ったのに、卵のせいで、というか私の伝達ミスのせいで、悔しい。不戦敗って感じ。
やれやれ。そんなこともあるよね。
旦那さんに味噌汁のおかわりあるよと伝えると、
「まじで?!実は俺2杯目狙ってたんだよね〜。命を捧げてもいいくらい俺はほうれん草の味噌汁が好きで…。」
そんなに好きか(笑)
はる坊ごはん あべみ @abemi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。はる坊ごはんの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます