5話 相談
「これから、ウルフマンの友人に会う」
和也は驚く。
「ええ! 彼等と友好関係にあるのですか!」
「日本のウルフマンだ。今から会う者は日本語は話せないが、俺が伝えるよ」
「ところで、マルクス様。彼女を一人にさせているのは危険かと思いますが」
「有紀の事を知っているのか? 最近付き合い始めたばかりだぞ!」
「眷属は主人を守る者ですよ。ちゃんとリサーチ済です」
そう言う和也。
「カラオケなら誘ってみてはいかがですか? お会いしたいですね。貴方に愛されている方に。ウルフマンと合って話している間、俺がお相手しますよ」
笑顔で言われる。まあ。そうだな、遅くなりそうだし。そう言われて電話をする。
「‥‥‥有紀。ちょっと外に出ないか? 迎えに行くから部屋で待っていてくれ。友人が君に会いたいと言っていてるんだ。カラオケに行かないかって」
「まあ! カラオケ! 久しぶりだわ! いいわね。マルクの友人にも興味あるわ」
きっと今、有紀は悪い顔をしているだろう‥‥‥。
「有紀。迎えに来たぞ」
マンションのインターフォンを鳴らすと嬉しそうに返事をする。
「わかったわ! 今降りて行く」
程なく有紀がマンションから出てくる。
「こんばんは! 柏木有紀です。これからカラオケに行くんですよね? 仕事が忙しくてカラオケに行くのなんて久々だわ。誘ってくれてありがとう!」
弾けるような笑顔で言う。
「成る程。マルクス様を射止めた方はこんなにチャーミングな方だったのですね」
和也が言う。
「そんなチャーミングだなんて、恥ずかしいわ」
俺は
「ああ。カラオケだったなあ。俺はあまり歌は知らないが。有紀が喜んでくれるなら誘ってよかったよ」
『これからは、彼女の護衛もさせて頂きますよ』
そっと和也が言う。
「こんばんは、始めまして。久納和也と言います。これでも弁護士として仕事をさせてもらっていますので何かあったら相談させて頂きますよ、気軽に声を掛けて下さい」
「はい! こちらこそよろしく!」
「では、行きましょう」
「確か待ち合わせのカラオケは‥‥‥ここだと思ったが、合っているかな?」
和也が言う。
「ここでしょうね」
「では、入るか!」
入ろうとするとそこにはレオナルドの姿があった。
「やあ。レオナルド。仲間の和也だ。それと‥‥‥俺の彼女の有紀だ」
ちょっと照れるがはっきり言っておこう。
「よく来てくれた。待っていたよ」
と日本語で言う。おおー少しは成長したな。
「これでも日本語は勉強中だから、聞きづらかったらすまない」
俺はレオナルドの背中を叩き
「やれば出来るじゃないか! まあ。頑張れよ。話しは中でしよう。イタリア語でいいよ。俺はお前に話しがあるんだからな」
そう言って皆と一緒に店に入る。
私のヴァンパイア @sakura37
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。私のヴァンパイアの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます