第8話

医者に言われた2年が過ぎた。


こんな事なら、もう少し君と一緒にいたかったな。

そんなことしたら

余計に、離れがたくなるね。


いよいよ自分の余命を感じ始めた。


動けなくなる前に、

君とよく散歩した海辺へ行くことにした。


3年前、ここから始まった。


幸せにしたかったなぁ


ずっと笑顔でいて欲しいなぁ


この手でまた抱きしめたかったな…


「おいで」と手を広げると

仔猫のように飛び込んでくる、

君を思い出していた。




僕は

神様なんて信じていない


けど、


君が歩むこれからの人生は


笑顔に溢れた


幸せに満ち足りたものでありますように。


そう、願ってます。







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僕と仔猫 @chocolateparfait

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