第二回 万博桜まつり
① アジト(鉄鋼館)・ホール
怪人組織『トーナメンツ』の幹部会議。
薄暗い中に六つの人影。中央の壇上に
ゴリン。一人だけ座っている。その両
脇、上手にカップとユニバー、下手に
ノーベルとダービー、ギネス。上手は
立ち、下手は片膝をついて、上手下手
向かい合わせで居並んでいる。
パビリオンを思わせる、近未来的な、
効果音の様な音楽と照明。
カップ「さて、
た」
カップ(横顔)の上に、T『怪人組織
『トーナメンツ』最高幹部 カップ』。
カップ(横顔)をT.B。手前にユニバ
ー(横顔)がFr.inして、
ユニバー「申し述べよ」
ユニバー(横顔)の上に、T『怪人組
織『トーナメンツ』最高幹部 ユニバ
ー』。
ノーベル「手筈、整いまして候」
ノーベル(横顔)の上に、T『怪人組
織『トーナメンツ』最高幹部 ノーベ
ル』。
ノーベル(横顔)をT.B。手前にダー
ビー(横顔)がFr.inして、
ダービー「手配、完了しておりまする」
ダービー(横顔)の上に、T『怪人組織
『トーナメンツ』最高幹部 ダービー
(最長老)』。
続いて、ダービー(横顔)の手前にギ
ネス(横顔)がFr.inして、
ギネス「万事、滞りなく」
ギネス(横顔)の上に、T『怪人組織
『トーナメンツ』最高幹部 ギネス』。
カップ「時は来た。皆の者、いざ(と勢いよ
く)参ろうぞ!」
と、マントを翻して采配を入口に向け
る。
「はっ」と立ち上がるノーベル、ダー
──────────────────────
ビー、ギネス。
ゴリン、ゆっくりと立ち上がる。と、
レッドの声「そうはさせるか!」
ユニバー「この声は!」
と、一斉に入口を見る『トーナメンツ』
の幹部達。
レッド、ブルー、イエロー、透過光を
背に見得を切って、
三人「万博戦隊、エキスポン!」
カップ「おのれ、何奴!」
ユニバー「だから、今、名乗ったであろうが」
T.Bして、カップ、ユニバー、ダービー
の三人。
カップ「(ユニバーに)むッ!」
ダービー「(カップに)お主、
くせに、もう
カップの上に、T『89歳』。
ユニバーの上に、T『60歳』。
ダービーの上に、T『239歳(最長老)』。
レッド「(三人を指して)そこ! ごちゃご
ちゃ言ってンじゃねェッ!」
ノーベルのUP。ギラッとマスクの目が
光って、
ノーベル「この場は
さっとT.Bする。と、掌を前に向けて、
両手を広げているノーベル。
ノーベル「(エコーで)ダイナマイト・ボン
バー!」
大爆発に吹っ飛ぶエキスポン。
レッド「おわッ!」
ブルー「くッ!」
イエロー「きゃッ!」
同時に、大爆発に吹っ飛ぶカップ、ユ
ニバー、ダービー。
カップ「ぎゃあッ!」
ユニバー「ぐぼッ!」
ダービー「だはァッ!」
黒焦げのギネス、無傷のノーベルを思
いっきり指して、
ギネス「あなたねェッ! ワタクシ達も生き
──────────────────────
埋めにする気ですかッ!」
ノーベル「(淡々と)アジトは耐震補強済み」
ギネス「ソレは地震! 爆発に耐えられる仕
様ではありませんッ!」
ギネス、黒焦げで煙を吐いているゴリ
ンに向かって、
ギネス「ゴリン様! ここはワタクシが引き
取ります!」
振り返るギネスをカッコよくPUNして、
ギネス「(エコーで)ブラック・ミスト!」
と、さっとT.B。掌を前に向けて、両
手を前に向けているギネス。
瞬間、黒い霧に包まれるアジト。レッ
ド、ブルー、イエローの挿入映像がC.I。
レッド「!」
ブルー「!」
イエロー「!」
ザッと背中合わせになるエキスポン。
同時に、黒い霧が闇となる。と、
ノーベルの声「(エコーで)ダイナマイト・
ボンバー!」
SE、大爆発音。
爆発の光に映し出されるエキスポン。
三人三様に身構えている。
ギネスの声「ちょっとッ! 何するンですッ
!」
ノーベルの声「(淡々と)今がチャンス」
様子を伺っているエキスポン。
ギネスの声「だ、か、らッ! 中から壊して
どーするンですッ! あなた! この耐震
補強にいくらかかったのか知ってるンです
かッ!」
エキスポン、戦闘マスクに汗が伝う。
PUNして、考えているイエロー。
イエロー、覚悟を決めて息を飲む。と、
キッと顔を上げる。
ブルー「(気づいて)いい手があるのか?」
イエロー「これだけはやりたくなかったので
すが、致し方ありません」
両手を左右のフェイスラインに沿わせ
──────────────────────
ているイエローをPUNし乍ら、
イエロー「ムーン・ヒーリング!」
カッと金色に輝き、強烈な光を放つイ
エローの顔。
慌ててマントの中に身を隠すギネス。
カップ、ユニバー、ダービー、ノーベ
ル、驚愕の顔で、
カップ「ぐぁ」
ユニバー「あぁぁ」
ダービー「あぁぁ」
ノーベル「あぁぁーッ!」
と、それぞれ強烈な光の攻撃に飲み込
まれて透過光最大、F.O。
F.I。明るい静かなホール。背中合わ
せのレッドとブルー、呆然と身構えて
いる。
レッド「
ブルー「何で今まで使わなかったンだ?(と
イエローを見る)」
イエロー「こうなるからよ」
と、振り返るイエロー。その頭、真ん
丸の月になっている。真っ白い顔(月
面)に小さな点の目と鼻の孔。口は無
い。
レッドとブルー、大仰に驚いて、
レッド・ブルー「!?」
入口に戦闘員A・Bと万博公園職員。
戦闘員Aの声「ギネス様、万博公園の方がみ
えましたよ~」
戦闘員B「あッ! エキスポン!」
全身真っ白になって倒れているカップ。
同、ユニバー。
同、ノーベル。
月面頭のイエロー。
壇上に真っ白なゴリン。公園職員に震
える手を差し出して、
ゴリン「(煙を吐き乍ら)い……今、そちら
に参るところで……(と咳き込む)」
その足元にギネス。マントを下ろし乍
ら、ゆっくり立ち上がる。と同時に、
──────────────────────
戦闘員A・B「ギネス様!」「ご無事
で!」と黒焦げのギネスに駆けて行く。
公園職員「え~……どこを驚いたらええンか
判らんけど、丁度良かった」
レッド・ブルー「え……」
② 道頓堀川
──川面からの仰角で。
T『平成三十一年四月一日』
抜けるような青空をP.Dする。と、上
手に道頓堀グリコサイン(看板)。下
手に戎橋。
菅官房長官の声「新しい」
③ 戎橋南詰
菅官房長官の声「元号は」
──仰角で。
ツタヤ前。多くの人が足を止めて、
(ツタヤエビスバシ・ヒットビジョンに)
注目している。
ツタヤエビスバシ・ヒットビジョンに
映し出されている記者会見。
菅官房長官「『令和』です」
と、『令和』と書かれた額を掲げる。
× × ×
──俯瞰で。
ツタヤエビスバシ・ヒットビジョンに
菅官房長官。『令和』の額を掲げて写
真撮影に応じている。それを見上げて
いる人だかりをT.Bしていく。と、ツ
タヤエビスバシ・ヒットビジョンに集
まっていく道行く人々。
④ 万博記念公園・記念協会前交差点
──車線からの視点で。
中央駐車場入口に向かって走る乗用車
をPUNし乍ら、ホテル阪急エキスポパ
ーク、『進入禁止』の立て看板、ABC
ハウジング千里住宅公園。
──────────────────────
⑤ 同・小広場前
一時停止中の乗用車。父A、運転席の
窓から外に乗り出して、
父A「(不満気に)えぇ~ッ」
『中央駐車場 入口右折』の看板の上
に、『本日イベントにつき
断幕。
乗用車の中、助手席に母A。後部座席
に娘A(小6)と息子A(小3)。
母A「ほな、お父はん。うち
わ」
娘A「(運転席に乗り出して父Aに)
て、並んどくしな!」
息子A「(運転席に乗り出して父Aに)先に
観覧車、観覧車やで! それからニフレル
な!」
父A「(苦笑して)あ~、はいはい」
と、サイドブレーキを下げる。
──やや俯瞰で。
中央駐車場に入って行く父Aの乗用車
をP.Uする。と、見えている太陽の塔。
遠くに勇壮なBGM。
⑥ 同・自然文化園
シーン⑤よりもはっきりと聞こえてい
る勇壮なBGM。快晴に太陽の塔(正面)。
その上手手前に満開の桜。
⑦ 同・お祭り広場
──仰角で。
特設舞台。上部にステージ看板『万博
桜まつり 万博戦隊EXPON!ショー』。
やられたギネス、Fr.inして、
ギネス「ぐわァッ!」
と、バタッと倒れてFr.OUT。
× × ×
エキスポン、一人ずつカッコよく見得を
切り乍ら、
エキスポン「万博戦隊、エキスポン!」
さっとT.Bして舞台全景。舞台の
──────────────────────
エキスポン。レッドを中心に見得を切
っている。ツラ(舞台
飛び出すステージシャワークラッカー。
ツラ前に大勢の子供達。大喜びで、飛
び上がって拍手している。怪人組織
『トーナメンツ』の姿は無い。
⑧ 特設舞台・前
子供達、家族連れの写真撮影に応じて
いるエキスポン。楽しそうな風景。
⑨ 同・裏
戦闘員A・B、ギネスを抱えて、
戦闘員A「大丈夫ですか?」
戦闘員B「ギネス様!」
ギネス「ええ……ありがとう」
奥側の舞台袖にダービー。
ダービー「(機嫌良く)おぉ、ギネス!」
ダービー、コック帽をギネスの頭に乗
せる。と、
ギネス「え」
コック帽を被ったギネス、スタスタと
去って行くダービーに掌を向けて、
ギネス「ダービー様!? どちらへ!」
ダービー「(振り返らずに)ひと休みじゃ」
戦闘員A・B、ダービーを見送り乍ら、
戦闘員A「ひと休みって……」
戦闘員B「ギネス様だって、舞台はけたトコ
なのに……」
ギネス「(コック帽を整え乍ら)仕方があり
ません。ワタクシ、一番若いですから」
ギネスの上に、T『64歳(最年少)』。
⑩ 万博記念公園・お祭り広場
賑わっている屋台村。その中に見えて
いる怪人組織『トーナメンツ』の屋台。
カップの『ヨーヨー釣り』。
ユニバーの『
ギネスの『メダル焼き』(回転焼き)。
その傍で子供達に風船を手渡している
──────────────────────
戦闘員A・B。
楽しそうな最高幹部と共に、各屋台で
せっせと働いている戦闘員達。
掌を前に向けて、両手を上げるノーベ
ル。カッコよくPANし乍ら、
ノーベル「(エコーで)ダイナマイト・ボン
バー!」
抜けるような青空に打ち揚がる花火。
さっとT.Bして、ノーベルと子供達
(共に後ろ姿)。と、ポンポンポンと
連続して打ち揚がって行く花火。子供
達の歓声。
──徐々に俯瞰になって。
沢山の屋台村。特設舞台の前で写真撮
影に応えているエキスポン。花火を揚
げているノーベル。子供達、家族連れ
で賑わっているお祭り広場をPUNして
西駐車場方面。
⑪ 父Aの乗用車・中
万博外周道路を走っている父Aの乗用
車。フロントガラスの外、前方下手に
西駐車場。『満』の表示。そのまま助
手席の窓外を通り過ぎて行く西駐車場。
⑫ 同・外
──ボンネットからの視点で。
運転席に父A。はぁ~……とため息を
つく。運転席の窓から見えている太陽
の塔(背面)。後ろに遠ざかって行く。
⑬ 万博外周道路
──俯瞰で。
走って行く父Aの乗用車の上手(万博
博記念公園)をエキスポシティにPUN。
⑭ エキスポシティ・正面
『EXPOCITY』のロゴ・モニュメント。
P.Uして、日本一の観覧車『オオサカ
ホイール』。 止まっている回転輪。
──────────────────────
⑮ 観覧車・入口
人待ち顔の母A・娘A・息子A。頭に
緑十字と『安全第一』と書かれた工事
用ヘルメットを乗せたロボッチ、三人
に近づいてきて、
ロボッチ「ドウシマスカ?」
見合う三人。
母A「(思い切って子供達に)乗っちゃおっ
か!」
娘A・息子A「(両手を上げて大喜びで)や
っほーッ!」
⑯ 操作室・中
狭く薄暗い。壁一面に'70年代のコン
ピューター。それをゆっくりとPUNし
ていく。と、菊竹博士(横顔)。眼鏡
のレンズにコンピューターが映り込ん
で、表情がさっぱり判らない。頭に工
事用の黄色いヘルメット、緑十字に
『安全第一』の文字。
スピーカーからロボッチの声。
ロボッチの声「ゼンイン、ノリマシタ」
クククと不気味に笑う菊竹博士。
菊竹博士「(呟いて)出発」
⑰ 万博記念公園・お祭り広場
公園職員「いや~、今年は元号変わって新し
い時代になる事やし、今までやった事ない
事やってみよーってなったンやけど、エキ
スポンさんもトーナメンツさんもご協力い
ただいて、大盛況ですわッ!」
公園職員の横にゴリン。怪人らしい大
柄な体格で威厳たっぷりに立っている。
が、そこに沢山の子供達がよじ登り、
手にぶら下がって楽しげに遊んでいる。
ゴリン「(冷静に)うむ……」
と、突然の地響きにバランスを崩す二
人。ビックリしてゴリンにしがみつく
子供達。
──────────────────────
⑱ エキスポシティ・空の広場
重たい音を響かせて、支持架台から真
下に外れる観覧車の回転輪。地響き。
人々の叫び声。
妻と二人の息子を抱き締めて見上げて
いる父B、
父B「(愕然と)え……」
支持架台から外れたまま、じっと立っ
ている観覧車の回転輪。人々、固まっ
て観覧車を見上げている。と、
重たい音を立てて、ぐっと動く回転輪。
回転輪、支持架台から離れてニフレル
の後ろを回転していく。
父B「えッ!?」
回転輪、そのまま回転し乍ら大阪モノ
レール『万博記念公園駅』前に向かっ
て行く。走っている大阪モノレール。
父B「えぇーッ!?」
⑲ 千里橋
大阪モノレール『万博記念公園駅』の
影から現れる観覧車の回転輪。ぐいん
と右折して、千里橋に向かって来る。
迫力一杯に千里橋を越える回転輪をPUN。
千里橋を越えた回転輪、ぐいんと左折
する。と、万博記念公園内。桜並木に
沿って西口に回転していく。
⑳ 万博記念公園・お祭り広場
地響きに動揺している屋台村。
ゴリンにしがみついている娘B(小3)、
娘B「(前を指して)見てッ!」
バッと駆け寄るエキスポン。
万博外周道路に沿って、日本庭園を進
んで行く回転輪。飛び立っていく野鳥
の群れ。『阪大病院前駅』方面より、
大阪モノレールが走って来る。
レッド「(かなり驚いて)えぇッ!?」
㉑ 大阪モノレール・車内
──────────────────────
──車窓からの景色で。
進行方向(『公園東口駅』)と同一に、
万博外周道路に沿って日本庭園を進ん
で行く回転輪。飛び立っていく野鳥の
群れ。車窓に映り込んでいる子供達の
顔。皆、興味
大人は全て、愕然とした顔。その中に、
父Cと息子B(小1)。
㉒ 万博記念公園・日本庭園
──俯瞰で。
大阪モノレールを追い越す回転輪。そ
のまま日本庭園前をぐいんと右折する。
㉓ 大阪モノレール・車内
──車窓からの景色で。
ぐいんと右折して、日本庭園前駐車場
に向かって行く回転輪。子供達の感嘆
と歓声。さっとT.Bして、振り返って
いる息子B。キラキラした目で、
息子B「(父Cに)あれ、乗りたい!」
父C「えぇーッ!」
㉔ 万博記念公園・日本庭園前駐車場
駐車場全景。正面に国立民族学博物館
が見えている。
駐車している車の運転席側に父A。や
れやれといった顔で車の扉を閉めて施
錠する。
父A、振り返る。と、
父Aの眼前でゆっくり停止する観覧車
のゴンドラ。
父A「え……(と恐る恐る見上げる)」
──迫力いっぱいの仰角で。
父Aの前に観覧車の回転輪。止まって
いる。回転軸から吹き出し型の挿入映
像がC.I、’70年代のコンピューターに
囲まれた操作室。ロボッチを一番下に、
並んでいるタカシ、タケシ、その上に
菊竹博士と雛壇状に座っている。
──────────────────────
ロボッチ「ニホンテイエンマエ、ニホンテイ
エンマエ~。オワスレモノノゴザイマセン
ヨウ、オオリクダサイ~」
タカシ・タケシ「大ッ成功ッ!(とハイタッ
チする)」
クククと不気味に笑っている菊竹博士。
眼鏡のレンズにコンピューターが映り
込んで、表情がさっぱり判らない。全
員の頭に工事用の黄色いヘルメット、
緑十字に『安全第一』の文字。
上部のゴンドラから、またひとつ別の
吹き出し型の挿入映像がC.I、母A・
娘A・息子A。三人の頭にも工事用の
黄色いヘルメット、緑十字に『安全第
一』の文字。
息子A「(気づいて)あ! お父はんや!」
母A・娘A「お父は~ん!(と手を振る)」
父A、ぎこちなく手を振り返し乍ら、
父A「ははは……(と乾いた笑い)」
全てのゴンドラから「もー一回!
もー一回!」の声。
㉕ 同・お祭り広場
公園職員「(笑って)今年の『万博桜まつり』
の超! 大目玉! さすが菊竹博士!」
エキスポン「(公園職員に)えぇッ!?」
──俯瞰で。
賑わっている屋台村。ノーベルの打ち
揚げる花火。日本庭園前駐車場に止ま
っている観覧車の回転輪。回転軸の両
側からにゅーッと伸びてくるロボッチ
の足。地面につく。と、回転輪を持ち
上げて、観覧車の支持架台の様になる。
公園職員の声「(冷静に)ああ、そうそう。
観覧車の修復、千里橋ならびに公園敷地内
の修復につきましては、エキスポンさん持
ちで博士と話がついてますので、そこンと
こ、宜しくお願いします」
エキスポンの吹き出し型の挿入映像が
C.I、
──────────────────────
エキスポン「(絶叫して)えぇーッ!!」
× × ×
『メダル焼き』の屋台。回転焼きを焼
いているギネス。その傍に戦闘員A・
B。手に沢山の風船。
戦闘員A「(ギネスに)うちも、アジトの修
復費、エキスポンに請求しましょう」
ギネス「(明るく)それは良い案です!」
戦闘員B「(ギネスに)早速、経理に請求書
たてて貰います!」
第二回『万博桜まつり』終
<附記>
Ⅰ:万博記念公園
1970(昭和45)年に開催した大阪万
国博覧会の跡地で、正式名称は『日本万
国博覧会記念公園』。大阪万博(1970年)
二周年を記念して、第一期公開。のち第
三期にかけて整備・公開された。
春には九種類5,500本の桜が咲き揃い、
毎年三月下旬から四月中旬に『万博桜ま
つり』を開催。この期間は夜間入園でき、
夜桜も満喫できる。
『日本さくら名所100選』。
Ⅱ:エキスポシティ
1970(昭和45)年に開催した大阪万
国博覧会に付帯していた遊園地『エキス
ポランド』跡地に開業した、商業・レジ
ャーの複合施設。
世界最大級の水族館『海遊館』(大阪
市港区)がプロデュースする人工海水を
使用した内陸型水族館『ニフレル』や、
エキスポシティのランドマークであり、
日本最大の観覧車『オオサカホイール』
がある。なお『オオサカホイール』は世
界で初めて免震構造を導入、日本で最初
──────────────────────
の国土交通大臣認定観覧車である。
Ⅲ:大阪モノレール
は日本最長。2011(平成23)年までは
世界最長であった。
大阪国際空港(伊丹空港)までの延伸
が難航し、赤字に苦しむ時代もあったが、
第三セクター運営としては珍しく好成績
を上げている。今後は堺市までと、大阪
国際空港から西(兵庫県)への延伸、着
工、開通を目指している。
主要駅(大阪空港・
山田・万博記念公園・
時の『ギネス世界記録』認定書(写し)
が設置されており、現在も見る事ができ
る。
万博戦隊EXPON! 佐久良 燎 @Kagari-Sakura
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。万博戦隊EXPON!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます