第2話 イ・ヤン(+下っ端)
よっ。
また久しぶりだ。昨日も『毒』としての―――というか『蛇』としての仕事をした。陛下を狙う阿保は多い。
もう、そういう不敬な輩は消し去りたい。
まぁ、いいや。
またまた変人を紹介する機会に恵まれたんだ。
今日の仕事は陛下の執務室の前に控えることで、今日の相棒がまた変人なんだ。サン&シュエほど見た目が変なんじゃない。せいぜいどこから持って来たって言いたくなるスイカの被り物をしてるぐらいか。
そのぐらい普通だよな?あれ、俺こんな被り物してねーや?じゃ、やっぱ変だな。
「どうした、下っ端。この
「いや、なんもないっす」
「何をいう、何かを言いたいとこの西瓜に語りかけているような蔓の伸び方だったぞ」
「手足を蔓って言うのやめな?」
そして動きを伸び方って言うのも止めな?
このイ・ヤンという男(オネエサンではない)は、自称西瓜の精霊だ。妖精と間違えてはいけない。間違えるとキレられる。(三回やった俺が言う。)
そして、自分の事を師父とか形容する自信過剰なやつだ。だが、それだけの実力はある。
昔の話だが、つってもそこまで昔でもないか。まぁ、俺が『蛇』の一員になったころの話だ。このヘンタ……変人を訝しんで仕事の時にぶっちゃけたことがあったんだよな。
「おまえ、強いのか?」
って。
その瞬間だった。
植物の根なのか蔦なのか良く分からん何かが飛び出してきて、陛下を襲おうとしたそぶりを見せた奴を縛り上げたんだ。
この変人は―――イ・ヤンは言った。
『陛下を守れなければ、ここに立っているはずがあるまい』
そう答えた、その瞬間だけは、こいつを尊敬した。
しかぁし!!
『ああ、それと私の事は
コレで萎えたね。
じゃ、今日もこの辺で。
あ、俺の名前は
日常の蛇 青条 柊 @aqi-ron
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