このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(127文字)
甘くて優しい物語。それぞれに生活や日々や責任や立場があり、心が疲れて、逃げたくなって、どうしようもなくつらいときにこんな甘味を味わえたなら、心に淀んだものもアフォガートのアイスみたいに溶けていきそうです。読了感もとてもよくて美味しいデザートを食べたあとのような瑞々しい気持ちになります。素敵な短編でした。
良かった、って事です。序盤の主人公の思いに共感出来る程、ラストはそう思えるのではないでしょうか。
本棚にしまっておきたくなる物語です。たまにとりだして、心をあたためたくなるような。