周りのボヤけた、一つの世界を見ているような。

世界観を語るのに必要な文字数は、そう多くなくていい。
五つの詩篇を読んで素直にそう思いました。

特に好きなのが『ポテトサラダと葛藤の群青』
とあるワンシーンに視点が合っているのに、その周りは水で濡れたようにボヤけて不鮮明。

けれどそれが一つの世界として成立し、余韻さえ残している。

これが詩であり、短編との違いなのかな、と個人的には思っております。

五つの世界に触れる詩。
ぜひ一読をお勧めします。

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