周りのボヤけた、一つの世界を見ているような。
- ★★★ Excellent!!!
世界観を語るのに必要な文字数は、そう多くなくていい。
五つの詩篇を読んで素直にそう思いました。
特に好きなのが『ポテトサラダと葛藤の群青』
とあるワンシーンに視点が合っているのに、その周りは水で濡れたようにボヤけて不鮮明。
けれどそれが一つの世界として成立し、余韻さえ残している。
これが詩であり、短編との違いなのかな、と個人的には思っております。
五つの世界に触れる詩。
ぜひ一読をお勧めします。