Bonus.7『いい気分~♪』Tr.2
「――それはまぁ、いいんだけど」
気を取り直して続ける真貴。
「これってマイクとか付いてないの?」
「ぶわっかもーん!!」
「ひぁっ!! な、何よぉ、突然!?」
「あんなモンは寧ろ音質にとっては邪魔!! てかそれも含めた一切の夾雑物を排除したからこそのコスパ!! これぞ引き算の美学!!」
「――え!? 何!? 引き算!?」
「そうだ。オーディオでも"超"が付くような高級機を見りゃ判るが、機能が増えていくのは精々中の下辺りまで。あとは高級になるほど音質に無駄な機能は削られていくもんなんだよ」
「でもそれって不便じゃない?」
「ちっちっちっ、これだから素人はw」
「またそれ言ったー!!ヽ(`Д´メ)ノ」
「音質にとっては兎に角余計な配線や回路を減らして信号に要らんノイズを乗せないことに尽きるんだよ」
「あー……まぁそうだね」
「で、色々と便利機能を付けるとその分の配線やら回路やらが増える訳だ」
「なるほど――って、そういうこと!!」
「飲み込みが早くて結構。で、逆にそれをなるべく低価格でやろうとするとどうなる?」
「あ、そうか。それで――」
「そういうこったな。実際、比べてみれば判るが国内大手メーカーだと低価格帯のイヤホンでもマイクの有無だけで500円は違ってくるからな」
「そ、そんなに違うんだ」
「あぁ。だからこの価格帯で音質評価が高いのはマイク無しのが殆どだな」
「
「あるってあるんだが実売でほぼ1000円(税別)となると今はホントに限られてきてなぁ……俺が"Bonus.3"で買って来たFX14も長らく定番だったんだが、
[L] ||||||||||||||||||||||||||
-dB 40 30 20 10 5 0 2 4 6 8 +dB
[R] |||||||||||||||||||||||
きゃりぶれ! Bonus Discs ひとえあきら @HitoeAkira
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。きゃりぶれ! Bonus Discsの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます