よく勘違い･間違えられがちな軍事の事

国産！国産の定義って何ですか！

Twitterのフォロワーさんの動画に国産の定義が頭おかしいになってた人が居たので執筆。

◇兵器における国産って？◇

さて、兵器における国産の定義って何？というのは、実はかなり簡単。

兵器における国産の定義は｢その国で計画、設計、開発、製造された兵器｣の事。

難しいのはここからで、｢純国産｣と、｢国産｣の違い。

｢純国産｣とは、ネジ1本に至るまで全て自国産の物を使っている兵器の事をさす。

｢国産｣は前述の通り。

つまり日本のF-2や護衛艦、戦車は日本で計画、設計、開発、製造されたので、日本国産。でもF-2のエンジンを製造したのはIHIだけど設計開発したのはゼネラル･エレクトリック(アメリカ)だし、機関砲はM61バルカンのライセンス生産品と、アメリカ製の装備が沢山積まれてる。護衛艦も最新のまや型一つとってもMk.45 5インチ砲、Mk.41 VLS、AN/SPY-1Dレーダー、イージスシステム一式など、アメリカ製のオンパレード。

装備の国産化が進められた10式戦車でも上部機銃はM2機関銃とアメリカがしっかり入っている。

このように｢国産｣はあくまでも装備の開発国は問わないので、外国製の装備でも｢国産｣扱いにできるけど、｢純国産｣は、｢純｣、つまりネジ1本まで国産じゃないと｢純国産｣ではないよ。

ちなみに、例の定義が頭おかしい人は、韓国のK9自走砲が韓国国産じゃないって言ってたよ。

理由はパワーパック(エンジンと周辺部品を統合した物)がドイツのだから。

投稿主さんがF-2を例に出しても変な事を言い続けてたのできっと視野の狭い方なんでしょう。そっとしておこうね。

ちなみに多分今時純国産の兵器を作ってるのはロシアくらいだと思います。

アメリカも色々と外国製使うようになっちゃったしね。

それにロシアも一部はウクライナ製だったりするから今は本当に純国産は少ないよ。