第9話 エピローグ
「ふぅ……」
見慣れた景色。
いつもの家だ。
無事に戻ってこれて、一安心だ。
「なんだか不思議な世界だったね」
「そうだな」
超能力……か。
僕達の魔法やスキルとは、少し違う。
そんな能力を持った人々が生きる世界。
「また行ってみたい!」
「はは……」
僕は遠慮したいなー……。
あの世界じゃ、不思議な力を持っている人はろくな目に遭いそうにない。
部外者の僕達が、うかつに行く世界じゃなさそうだ。
「今度は、超能力見てみたい!」
「うーん……」
でも、たしかにそうだ。
気になる。
見てみたい。
「次行くときは、見てみたいな」
「うん!」
僕達は、まだ見ぬ超能力に思いを馳せるのだった。
――――――――――――――――――――
「ちっ、逃げられたか」
消えちゃった……。
「もふもふ……」
ネコミミ触りたかった……。
しっぽも……。
「あいつ、なにものなんだ?」
「どうして超能力が使える?」
そんなこと……どうでもいい。
「ねぇ、ポチ」
白衣を引っ張る。
こうでもしないと、こっちを見てくれないもん。
「なんだ?」
「もふもふしたかった……」
「安心しろ」
「今度来たときは、逃さねぇ」
「わーい!」
「もふもふできる!?」
「できるとも」
「早く来ないかなー!」
今度はもっと仲良くなって、モフモフするんだー!
(完)
異世界転移しています! 〜ここは「一匹狼は群れたがる」の世界です〜 砂漠の使徒 @461kuma
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます