受験会場で気になった女の子

@kuramayuuu

第1話 受験会場にて

今から30年ほど前の出来事です。

当時私は高校3年生。

1月のセンター試験を終えて、自己採点で8割5分ほどの点数を取れてまずまず満足してました。来たるべき2月末の国公立大学の入試に向けて、2月の初旬に私立大学の入試を受けることに。


受験したのは、


・F大学(地元)2学部。

・S大学(地元)1学部。

・D大学(関西)1学部。


の3大学4学部。

この入試が1週間の間にありました。


このうち、D大学は地方入試制度があり、大学があるキャンパスまで出向かなくても、地元の試験会場で受験ができるということで、受験のスケジュールに入れました。


このときの出会いが今回の小説のテーマです。


受験会場は代々木ゼミナール。なぜか予備校でした。

200人以上入れるような大きな教室での受験で、受験科目は国語、英語、社会or数学(選択可能)の3科目。


朝9時頃から受験が始まり、2教科、お昼休み、1教科の順で15時頃までかかる日程でした。


席は受験番号ごとに指定されており、私の席はとある列の一番前の通路側。

席ははっきりいってどこでもよかった。

それよりも早く受験を終えて帰りたい、その一心で受験に挑みました。


午前中の2教科を終えて、お昼休み。

それぞれ受験生もごはんを食べに行く、休憩する、勉強に励むなど思い思いに過ごしています。


私も近くにご飯を食べに行こうか…そう思って立ち上がった時、2列となりの最前列の真ん中に座った女の子に目が行きました。


(続く)

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