第12話ワイドショー

テレビにはアナウンサーがインタビューしていた。


新聞記者の中村桂子の旦那さんがインタビューを受けていた。

「中村光」は「癒やしの森は在りました。疲れた人が安らげる心地いい貸し切り風呂です。初代の女将の国見くにさんに会ってきました。本当に優しくてお客様思いの方でした。それなのに国見さんと中居さんは殺されたんです捜査してください」

そう、メディアに訴えていた。


その後国見くにとくにを慕っていた中居さんたちの不審な死に方に疑問を持った警察は捜査をすることになった。

そして旅館をはじめから乗っ取る計画だった。

井上夏帆は警察に捕まった。


あやみは記事を中村桂子と一緒に書き上げ久しぶりに実家に帰った。

「友里恵~ごめんね~帰ってきたよ」


そこには友里恵の姿はなかった。


あやみは両親から聞かされた。

あやみが深夜友里恵を突き飛ばして何処かに行ってしまった事。取材ばかりで友里恵を見てくれなかった事~ショックで口が聞けなくなってしまった事。

友里恵はお父さんのところに自分から行ったと聞かされた。


あやみはショックで泣いていた。


すると、玄関のチャイムがなった。

そこには友里恵が元旦那と立っていた。

友里恵は紙に書いた手紙をあやみに渡した。


そこにはお父さんは新しい奥さんがいる

ここの方がおじいちゃんおばあちゃんもいるから 

友里恵はここに住む事にする。


そう書いてあった。


元旦那の健介は「友里恵を悲しませないでくれ僕にとっても大切な娘なんだから」


あやみは健介に御礼を言って。記事に区切りがついたらこの仕事を辞める決心をした。


あやみにとって一番大切な物は仕事なんかじゃない

大切なのは娘なんだ。娘がいないと私は生きていかれない。。。


あやみは必死に記事を書いた仕事を辞めるために。

不思議な事にあやみの取材のノートの間から何故か?「癒やしの森貸切風呂」の写真が一枚出てきた。

「ずいぶん古い写真ね」写真の裏には「癒やしの森貸切風呂オープン前って書いてあった」


あやみの次の仕事は癒やしの森を再現してあの旅館の女将として家族全員で苗場の森旅館に住むのだ。


あやみは残った中居さん達や国見さんの関係者に頼まれたのだ。不思議な事に国見くにさんは私と友里恵が苗場の森旅館に泊まる事を前から知っていて

遺言を残していたのだった。


私は借金をして「癒やしの森」をこの写真のように再現をして国見くにさんのようにお客様におもてなしできるような女将になりたいと思っている。

 

きっと、友里恵の声も戻ることだろう……。


私は旅館の打ち合わせで今は忙がしい。でも、今度は友里恵との時間も大切に出来る。


家族の大切さを教えてくれた。国見くにさんに渡しは心から感謝して今日も旅館の建て直しに奮闘している。。。


   

       完  


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癒やしの森 ヤシテ ミカエル @hitomi5735

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