第12話
「じゃあ、クラスのみんなのことは田中と吉田に任せるわ。頼むぜ委員長」
「任された」
こうして佐川君を見つけたわけだし、この世界は漂流者に優しいし、意外と何とかなるかもしれない。なってくれるといいなぁと思った。
とりあえず、ホンタでの目標は達成したので、佐川君に宿でも紹介してもらおうかなぁと考えていたら、よっちゃんがなにか言いたそうだ。
「よっちゃん、どうしたの?」
「ねぇ、佐川君。私、魔法の本見てみたいんだけどいいかな?」
そういえば、そんなのがあるという話だったなぁ。コメタにはなかったから大魔女として見ておきたいのかなぁ。
「いいぜ。というか、せっかく来たんだからむしろ見ていけ」
佐川君が笑いながら言う。佐川君にそんな権限あるのかなぁ? まぁ、見せてもらえるなら見ておこう。
「うん。今後の旅の役に立つかもしれないし、おねがい」
こうして、佐川君に魔法の本を見せてもらうことになった。
よっちゃんは嬉しそうだ。そんなよっちゃんを見ると自分も嬉しくなった。
田中ちゃんの冒険。 春野秋音 @harunoakine
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。田中ちゃんの冒険。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます