……からの、書籍化しちゃいました
さて、思わぬ報告で続きを書くに至ります。
Twitterで繋がっている方はご存知でしょうが、この度アルファポリス様から「それは、欲望という名の海」で書籍化、作家デビューをする事になりました。
念願の時代小説でのデビュー、しかも自分の色が濃く出た、書きたいもので、故郷を舞台にした作品での文壇に殴り込む事は望外の喜びです。
思えば、アルファポリスで開催された第1回歴史時代小説大賞にて特別賞を獲ったのが、2015年6月。その時は、(多分)物語を完結してなかった故に特別賞止まりだったと思い、意気揚々と完結作品を引っ提げて第3回歴史時代小説大賞に応募。その時は大賞は僕しかいないでしょ!と思いきや、「主旨が見えにくい!」と駄目だしをされ、最終選考落ち(今でいう奨励賞)
それから編集部の講評を読み込み、対策に対策を重ね、満を持して第6回歴史時代小説大賞に参加。
三度目の正直とばかりに挑んだのですが、やはり無冠のプリンスは大賞を獲れず無念の敗退。
しかし――
「それは、欲望という名の海」で特別賞、「狼の贄」「小売り酒屋鬼八」で奨励賞と、応募全作品が入賞という前代未聞の快挙を成し遂げ、そして今回書籍化に至ったわけです。
返す返す、仕事や家庭を犠牲にした日々の努力の賜物……ではなく、家族の支えと競争相手の存在があって、このような形になったのだと思います。
この場を借りて、皆様に感謝を申し上げたいと思います。本当に、強敵がいたから結果を出せたと思います。
なお、普段大口を叩いているキャラ設定をしていますが、裏では何度もプレッシャーでゲロ吐きそうになっていました。本当に自分を追い込むやり方って、精神を削りますね。
と、言う事で以上報告です。
スランプ?
そんなもの構っている暇はないですよ。
最後に、敬愛する師父・葉室麟先生へ。
「早く同じ舞台に立とう。君の成長を祈る」
葉室先生、やっと同じ舞台に立つ切符を得ました。
僕が不甲斐なくも、もたもたしたせいで、この言葉をもらってから7年もかかってしまいました。
その間に先生は旅立たれてしまったので、同じ舞台に一緒に立つという夢は叶いませんでしたが……。
これから、頑張ります。
スランプになっちゃいました……からの書籍化!? 筑前助広 @chikuzen
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