宣戦布告

仕事の時間は決まって夜。

それまでは殺す手配を考えたり、作戦をねったりする。

今回の相手のチンピラはどうでもいいのだが、問題は灰沢だ。灰沢とは敵対視しているものの全面的な戦争には至っていない。

まぁ、俺は依頼を遂行するまでだ。

そこからはあっという間に時間が過ぎ、今は夜の七時。殺しには最適だと個人的に思っている。

今回の作戦は待ち伏せして、ナイフでただ切るだけのとても単純な仕事だ。

俺は公園の木に隠れ、息を殺し木と同化する。ただ存在しているだけ。

ターゲットが来た、と思った瞬間にバタフライナイフで咽を掻き切った。こうすると声が出なくて助かる。

彼は床にバタンと倒れ、血が垂れる。

そこに花を手向けようとすると、そこに手紙が指してあった。

「これで戦争ね、殺し屋くん。」

すべての事は灰沢の手の中か。

俺は、手に持っている花を握りしめあとを去った。この花は灰沢にくれてやろう。

俺は帰路につき、淡々とあるいた。

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血のついたナイフには、俺の顔と女子高生の目が映る。 ロキ @Loooooki

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