第5話 オタク銀髪ちゃんと

川沿いに一瞬強い風が吹き込み会話が無くなった。


銀髪ちゃんが呆れた顔でこちらを見つつ、顔にかかった美しい髪を耳にかけ直したところで、キリッとした表情に変わる。


「アルベントよ。ここはアルベルト国王が収める城下町で、本当に豊かな国で何でもあるわよ。」


「私は冒険者のシルビアよ」

「ところであなたはここで何をしているの?」

「見たところアルベントっぽくないけれど」


「あっぼっぼくは。。ってここはどこ?」

あたりを見回してボーッとしていると


「まぁいいわ。よそ者なのは分かるわ。その身なり風貌、奇妙な首からぶら下げた物」

「何も分からなそうだから着いてきなさい。とりあえず簡単だけど案内をしてあげるから。」


はっと気づいて自分を取り戻した顔に戻ったところで

「ありがとうございます。よろしくお願いします。」


言われたままついていくことにした。

川沿いにしばらく歩いていくとのどかな風景から街が少しずつ増えてきた。建物は洋風なものから和風の建物など元いた世界にあった高い建物はないけれど綺麗で良く整備されていてとても良い街だというのがすぐに分かった。

どんどん歩いていくと街も密集してきて人もたくさん増えてきた。人と言っても人ではない人種もいる。

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金髪チャンと銀髪チャンとオタクがめぐる異世界生活 @hanasatoan

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