4・出産したぁ?文鎮が…なぜ?
ドーズ伝奉所の朝は、早い・ルセが、起きると自然とロゼも目覚め後を付いて来る。冷たい水で顔を洗い 身支度後は、固パンとスープで軽い朝食。歯磨きをさせた後は、ロゼが中央の文鎮へ向かい錆色になり始めた指輪を摘まみとり。いま装着している魔素が、貯り白金色に成った指輪と交換する。
「いい〜こだねぇ〜」ペタペタと文鎮を撫でほめぶちぃ〜ときッす・までする。遊びに行ったロゼの後で文鎮のヨダレを拭き取り。ルセはつぶやく少し大きくなってる?
「そんな事無いだろう。魔道具だぜ」「でも少し大きくなって重さも…形も出べそが、出来て…」3者連絡後ジノが、明日に見てやると言う。
何時ものルーティンをこなしたロゼの後から文鎮を確認する。ヨダレを拭くルセの指差す先には、円形鏡餅のフォルムに確かに出べその様な出っ張りが、出来ていた。闇の言葉を思い出したルセが、蓄積…成長すると言ってたかもと取り敢えず様子を見ようとナユに送って貰った。定点カメラを設置…出っ張りは、直径5センチの球体にまで育っていた。
定点カメラの画像を高速再生するとロゼが、日に何度も現れ出べそにキスをし本体をイイコ〜イイコと茜が、撫でてくれた様に撫で回す姿が映っていた。「あ〜育っちゃたわねぇ」「育ったて…あんたの出すもん。変なものばかりじゃん」「回収する?」「無理かも…子を作って根を張ってるから動かせない?」
ジノに確認させ画像を見ると木箱と同化し更に下へと根?を張っておりジノでは、動かせず。「掘削機ならいける?」異世界に掘削機〜無理ぃと叫ぶふたり。
「蓄積した魔素が、切れたら元に戻るから…大丈夫…10年位経てば…」
結果ロゼに悪いものでは、無いと見ない事にした。出べそは、成長し数日後ロゼの手のひらにポロリと落ちた。
出べそもとい…子文鎮は、王都に向かう道中。結界を張る魔道具として重宝する事になる。
ころりと丸い球体に指輪を近付けると貯金箱の様な薄い口が、開き指輪が、入れられる。試しにロゼが、数秒握った指輪を入れると中央で指輪が、くるくる回り出す。総称文鎮の指輪を外したジノが、触れると薄く弱々しいが、確かに結界が、張られルセも指輪を取り球体に触れようとすると微かに抵抗を感じた。ロゼもと手を伸ばすと結界を通り越しがっちり掴まえ…出べそは、ロゼの魔素を吸いくるくるを早くする。魔素を吸われながら喜ぶロゼ。
ヤバいと舌打ちしたジノが、素早く指輪をはめロゼから出べそを取り上げ。文鎮の凹みに置くとすっぽり入りくるくる回されている。増素が切れたのか出べそは、プイッと錆色の指輪を吐き出した。
その夜の5者会談。ジノのが滞在する部屋の風景画の木枠額縁。60インチ画面にスルメを噛りビールを飲む茜が映る。「良いもん飲んでるな〜」リクエストある?と聞かれイツモのと注文するとびーるぅ〜と床ロボが、銀のお盆に缶ビールとスルメ・ポテチを乗せて来る。決済用の画面に会員カードをタッチ。まいど〜と消える。
昼間の様子を説明。「心配なのは、ロゼが出べそに魔素を吸い上げられ枯渇する可能性もあり。迂闊に触らせてるのは、どうかと」どこかに ON・OFFスイッチとか無い?実物を見てないふたりは、聞いて来るが、魔導具は、魔素が、切れるまで作動するものだろ。
それをこちらに頂戴〜と闇も現れ…文鎮の子・出べ子は、床ロボに乗り異世界の店へと旅立つ。魔素が切れてる出べ子は、硬く直径5センチ。テーブルに置かれた出べ子を手の平に乗せグリグリ回す茜は叫ぶ。「手の平マッサージボール〜ほい〜」手渡たされた花桜もグリグリ〜「気持ちいい〜でも安定は、し無いねぇ」テーブルに置かれた出べそは、花桜に回され不規則に転がる。
「台座付ける?底を平らに削る?」闇の長い爪が、出べそを掴まえ手の平で転がし少し潰し…置きまた潰しを繰り返し底の平たい卓置き出べそになった。変えられるならOFFボタンと結界の大きさ調整も付けてと花桜の注文に応え後方から爪を押し込み出べ子に手回しスイッチボタンを作り。オフの印と3の印が、付けられ小3・5・10メートルの結界を張れるようにする。
その後微調整と実在に指輪を入れて動作確認を繰り返し。卓置き結界出べそ子が、出来上がった。出べ子のOFFボタンを押せば、指輪を吐き出し停止する。ロゼを中心に結界を張るには、と相談。花桜が、うささんリュックを作り・蓋付き内ポケットに出べ子と指輪を分け入れ背負わせイザと言う時に結界を張り危険回避する事になった。
その後 文鎮は次の出ベ子を育て簡易結界を張れる魔導具は、後に重宝される。
読み切り置き場 らくしゅ @tomi20184
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