3・イタイの痛いの〜飛んでいけぇ

「光の巫女って何?」特選いくら握りを頬張りルセに訊ねる茜。


「茜ぇ…ロゼが、真似をする」

茜とルセの間で、赤飯握りを詰め込み。みこ?と言おうするが、口からこぼすロゼ。


「ロゼ…くちに食べ物を入れたままお話しは、しない。少しずつ食べなさい」すっかりお父さんなルセに再び・聞こうする。茜が顔を歪める。


何?と花桜が、聞けば口の中を噛んだと言う。口を濯がせ覗いてみれば、確かに少し皮が、めくれている。


ルセが、ロゼに茜の痛い所を治す様に言うが、理解出来ず首を傾げ茜の口を覗くばかり…仕舞いには、口の中に指を突っ込み傷に触り始める。


ルセが、指に魔素を込めてなどと説明するが、解る訳も無く茜は、アガアガ言うばかり。見かねた花桜が、ルセと席を変えロゼの指を押さえ「茜ちゃんの〜イタイの痛いの飛んで行けぇ〜」


何度か一緒に唱えているとロゼの体が、淡く光り指先から魔素が、流れ茜の傷が、塞がった。ロゼの初医療は、異世界人。


「なんで巫女さまの呪文は、イタイ痛いなんだべ」ドーズを訪れる人に聞かれるが、ロゼの答えは、昔から言ってたから…記憶の中に蘇るのは、いくらの香り。 赤飯のお握り食べたい…

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