2・コスプレ・蛍桜
「ちょっと…盛り過ぎてない?」
「胸はもう少し詰めれるよ。メイクは、こんな感じかな」「付け睫2枚重ねは、重いよ〜目が開けられない。蛍まだ入らないで」
ジノが行商に出掛けた日。
以前から考えていた蛍桜のコスプレを決行。ベースは本人なので衣装とメイクと胸の詰め物で準備はOK。
蒸しタオルで毛穴を広げ産毛反り。続いてもう一度蒸しタオルで化粧水と下地の乗りを良くしてからベースファンデーションを首筋と胸元まで塗る。
「舞妓さん見たいだね。次はコンシーラー?」「もう一度濃いめのベースで顎と頬にメリハリ付けて〜次は鼻筋を際出させて…先にアイライン引いちゃお…下も引くから上向いて白目向かない・鼻も広げない」
「そんな事言ったって無理〜茜…鼻息掛かるぅ。蛍まだ胸元に来ないで」
すったもんだで通常の目より大きな瞳が、仕上がった。
「次は〜詰めるぞぉ。何せBカップが、Fカップに変身じゃあ」
「バストパット足りるかな?この靴下何?」「パット足りない時に入れる用。いざ…かなり余裕あるねぇ。ガーゼハンカチ持って来る」
・・・・
「何とか盛れたぁ。もうくたくた。ドレスを着て口紅を塗ったら完成〜」「ナユタンそろそろ出来上がるから撮影よろしくぅ」「ここでいいかな。蛍おいでぇ。写真撮るよ」
ナユタンが、用意したブルーシートの前で、コスプレ蛍桜と蛍・男装した茜とのカットシーンなどを楽しんだ。
背景は後で希望の景色を合成する
「では、蛍おいでぇ〜」
さて理想の胸元に飛び込んだ蛍の感想はと期待したふたりの元に1分も経たない内に出て来た蛍は、真っ直ぐナユタンの元に行き何かを必死に訴えている。
通訳した蛍の言い分は、顔は化粧でスリスリ出来ない。キッスも口紅が、付いて嫌。理想のお胸は、詰め物で固くてコワゴワで狭い。
何時もの少し引力に負けてる。温かいお胸が、良いと言われ張り切ったふたりは、がっかり。
後日 通販会社から送り伝票に商品名バストアップブラと記載された荷物が、花桜宛に届いた。
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