第3話 コミュ障と過去
「ぐぅぅぅーーーー」
腹が減った。そろそろ潜り始めて1日経つだろうか。正直死にそうだ。もう殴る気力も沸いてこない。
「はあ、はあ、あと少しで飯を食える…!」
【ステータス】
サノマモル Lv4 EXP:338/400
どうやらスキルポイントについて間違えていたらしい。5レベまで上げれば飯が食える。さっきの俺は気が動転していたようだ。
「よし、あと数体、頑張るぞぐぅぅぅぅーーーー!」
お腹の音のせいで締まらなかった。
☆☆☆
「はぁーーーー! 終わったぁーーーーーーーー!」
レベルが5に上がる通知を見て、俺は達成感よりも安堵の気持ちを強く感じていた。よし、スキルをレベルアップして飯を…
『スキル:最強の壁 をレベル3にレベルアップさせますか? 消費
もうレベル2にはあげていたので、消費スキルポイントは5。今のポイントが7なので、俺は迷わずはいと書かれたボタンを押す。
これで飯を…
☆☆☆
久々に食べた食べ物だからだろうか、それともこのイノシシ肉がおいしかったのか、今まで食べたことのないようなおいしさの肉だった。
「はあ、食った…」
飯を食ったことで、今まで目の前しか見えてなかった思考を少し整理することができた。9/17日、誕生日の日帰宅中にトラックに轢かれて、死んだと思ったら白い部屋にいて。それでスキル貰って。
「ふああぁぁ」
久々の飯というのもあって満足感から眠くなってきてしまった。どこで寝ても殺されることはないだろうが、柔らかいところで寝たい。
結局、草原で寝ることにした。風が気持ちよく、草もそよそよと多分鳴っている。心地よいまま、夢の中へと落ちていった。
☆☆☆
夢を、見た。1人だった時の夢。周りに同い年くらいの子供がおらず、1人で何キロか歩いた記憶。昼休みも輪に入れずに1人で弁当を食べていた記憶。その後攻太が話しかけてくれて、友達も増えてといった記憶。
「ん…んん…」
嫌な夢を見ていたように寝起きが悪い。
「まあいっか…」
気づいたら寝ついた時には沈んでいた太陽がかなり高いところまで上がっていた。
「今日も頑張りますかあ…」
ダンジョンへと足を向け一歩を踏み出した。
異世界生活3日目、開始である。
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約1週間、お久しぶりです。
ようやく守がご飯食べれましたね(もぐもぐ)
次回もまた1週間くらい空くかもしれません
過去についてはまた掘り下げていきたいところ
最強の壁と聞いて手に入れたバリアは、誰も他寄れない(頼れない)コミュ障ツールでした りゅう @Ryu_AKM
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