第Ⅴ話 : 始動

あの日から約2ヶ月

2人の子供が産まれる日がやってきた。


そんなめでたい日に俺は施設内を走り回っていた



「こんな大事な日にどこに行ってるんだよ、あのバカは」



仕事は休みなのに朝から誰もジョージの顔を見ていないと言うのだ


少し嫌な予感がする

「大丈夫だよな」

_________________________________

探索を始めてから少ししてあいつの仕事場に向かった


机の上に真新しい手紙が2通置いてあった


俺とリリアン宛


俺は迷わず俺宛の手紙の封を開け、中身を確認した


『親愛なる友へ

こんなかたちで姿を消してすまないと思っている。端的に言うと俺は今日、奇病によって死ぬらしい、だがその前にやるべきことがある。そのために俺は外に行く、それと__』


理解が追いつかなかった、急にいなくなるって....


「死ぬってどう言うことだよ!大丈夫なんじゃなかったのかよ!」


感情が入り乱れる中、ただ目に涙が溢れて止まらなかった


収まった頃に頭を整理してから、もう一度手紙を読み返す


『それともう一つ手紙が箱に入っている、鍵のパスワードは□□□□、□□の名前だ、その時になったら開けてくれ

Xxxx年ジョージより』


手紙のいち部分なにも書いていないし


「箱なんてどこに置いてあるんだよ」


一通り探しても何も見つからなかった

________


玉座にて


「やっと計画が始動できるな」



「ああ、ようやく俺達の、母さんの願いが叶うかもしれないんだね」



「さあ、始めよう“愛”のために」


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琥珀の記憶 1180 @1180

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