第Ⅳ話 :複製

「この石の複製?まあ、少し時間がかかるけどできなくはないよ」



と、彼女はピンクとシロが混じったショートの髪を耳にかけながら淡々と答えながら石を手にさっそく複製に向かった




「できるのかそれはよかった」

「それにしても会わないうちに子供までできているなんてな仕事なんかして大丈夫か?」


「それに関しての話しはもうしてある、どうしても仕事に穴を空けるわけにはいかないってよ」



俺みたいな雑用係は仕事のできる彼女とは違い特定の場所で働けない、だから彼女と合うのは1年ぶりくらいだ


「それより聞いたかこの研究施設隠し部屋があってそこで秘密の実験してるんだってよ」


「へぇー、そんな場所があるんだな」


さっきから話しているこいつの名前はジョージ、簡単に言えば昔からの友達、ブロンドヘアの少しいけすかないイケメン、だが良いやつだ



「そんな事より、お前病気の話はしたのか」



俺は小声でジョージに話しかける



「言い出しにくくてな、まだ言ってないんだ」



「子供に移ったりしないんだろうな」



「ああ、それは大丈夫だと言われた」



ジョージは昔、外に出た時とある奇病にかかってしまった、治る見込みはなくあと数年で死ぬと余命を宣告されたのだ



「ここ数年で全然進行していないし心配するなよ、リリアンにはいつか絶対話すから」



「それならいいが」


「そろそろ仕事に戻る、またなN」



「ああ、また」

「よし、俺も頑張るか」

そう言って俺達は仕事に戻っていった


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