第Ⅲ話 : 計画

「特別に俺たちの計画を話してやろう、他言無用で頼むぞ」



「はい」



そんなに重要な計画なのか、そんな計画を俺なんかが聞いてもいいものなのか




「永遠に朽ちない身体を作り、それに俺たちの全てをコピーする」



「そして他のやつらのクローンを創る、これにより」



『“俺たちが神として君臨する世界を創る”』



「これが計画の一部だ」

 


「......」



語られた計画の壮大さと永遠の命と言うばかげた話に呆気にとられてしまった



「それは、人の手で新たな生命を作り出すということですか?」




「ああそうだ、新たな生命を作り出すことで俺たちが創造神になる」




人の手で命を、新たな生命を作り出すなんて馬鹿げている、あのふたりがどれだけ天才だとしてもこんな計画破綻するに決まっている。



「そんなこと人の手で出来るわけが...」



「いいや、俺たち二人ならできる」



誰が何を言ようがこの人達は止まらないのだ、それは今までもそうだった時間の研究、脳の研究他にもいろいろと.....



「計画についてはわかってくれたかな」



「はい」



俺にはこの答えしか返すことしかできない



「その石の名前決めないとな」



「計画に使う石だからな」



「何か良い名前はあるかハイン」



「そうだな、エレクトロンなんてどうだハイム」



「エレクトロンか良い名前じゃないかさすがハインだ」


確実に俺のことを忘れている


「あの、エレクトロンとはどうゆう意味が?」


「エレクトロンていうのは琥珀という意味がある、琥珀はDNAなどの保管をすると言う"記憶"があってな、この計画での身体を琥珀で作ろうと思っていたんだがこの世界にはもうそんな物は存在しない、その代わりとしての石、だからエレクトロンなんだ」




「ご説明ありがとうございます」




「で、その石なんだけど複製してくれ」




「複製ですか?」




「一つだけでは試験もできないからな、ここの設備ならできるだろう」




「できると思いますが複製の技術を持つ者が...」



「じゃあ、リリアンに任せておけばいいだろう、あいつはそこそこ使えるからな」




「はい、わかりました」




____________________


数分後



「ハイン、あんな奴に計画を教えてよかったのか?」




「大丈夫だろうあいつに知られたところで問題はないし、全てを教えたわけでもないしな」




「ハイ厶が言うならそれでいいけど、試験は誰でやるんだ?」




「それはもう考えてある一回目はあの女の......」

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