第二十三回 エイプリールは、ウメチカ劇場。
――その通りなの。今あるこの光景。
エイプリールは、出会いの季節……
あの日は雨の日、小さな映画館だった。お互いの名前を知らないまま、僕と
しかしながら……
遠い日のシチュエーションは、雨を晴れ渡る青空に変えた。
お空は心の色。僕も太郎君も、快晴の四月を締め括る笑顔。
小さな映画館も、今は僕のお部屋。丁度この位置で『イーブンデリオン』は放映されていた。そして今は、繰り返す想い出からの出発の意を込めて『シン・イーブンデリオン』と題された。……そうなの。今日はもう最終日。明日からは新学期だから。
二人ひっそりと静かに過ごす映画鑑賞だったけれど、やっぱりウメチカ劇場は大団円で締め括るのが相応しい。そのための企みだった。
華やかなジオラマを走るゼロ系と五百系のイーブン。そしてお台場のバンプラとイーブン初号機の暴走バージョンがコラボ。目が光るギミック華々しく飾る。その企画を企てた梨花を始め、
ジオラマの光るギミックのように、
賑やかな光景。僅か二時間余りだったけれど、素敵な夢の時間。
――繋ぐ手。僕と太郎君。
それはそれは出発の意を示すの、前向きに未来へと。
それはきっと、お母さんとパパのように……僕と太郎君もラブラブ。そして四角の関係もコラボするの。だから、皆みんな大好き。明日よりは新学期だけど、
とてもとても楽しみで、最高の四角関係と太郎君は、中学三年生をエンジョイするの。
エイプリールは、ウメチカ劇場。 大創 淳 @jun-0824
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