第二十二回 煌めく時、光るのなら!


 ――広がる白い世界は、白く煌めくこの瞬間が生み出したもの。



 青春の醍醐味。それは煌めく時期。


 弾む笑顔に仕上がりゆく模型と、そのお部屋。そしてエイプリールに咲き誇る、四角の関係も深く深々と。そのお部屋は、僕のお部屋。……その前は喫茶店。さらにその前は映画館……想い出の映画館だ。歴史は確実に刻まれていた。


 僕と太郎君が、

 お互いの名前も知らない頃に出会った場所は、様々な縁と繋がりながら、この四人が此処に集っている。仕上がるものは、まさにその集大成だ。


 遠い日の約束……


 思えばしていた。それが辿ると此処、今は僕のお部屋。交わした「サヨナラ」は、サヨナラではなくて、また会う約束だった。その証が……遂に明日、行われるのだ。



 ――今はまだ、その前日。


 四角の関係は、まさに一騎当千の舞台を創り上げるの。その舞台は、僕のお部屋へと移るの。原点に帰る……それは出発の儀を示している。午後三時の出来事で、走る鉄道模型を飾るジオラマと……その情景。そして『お台場バンプラ』と『イーブンデリオン・初号機』のコラボも果たした。ザックリと一二〇〇×九〇〇のスペースに収まった。


 試運転もバッチリ。


 お台場バンプラは、その目が光る仕掛け。イーブン初号機も同じく目、口をも開く暴走バージョンも再現されている。それ以外にもある光る箇所。真っ白に光るのだ。


 その中を明日も、光止むことなしだ。


 明るいところで見る映画。遠い日の雨降りな光景とは一変。未来は明るいの。まるで明けない夜明けがないように、繰り返す想い出は、繰り返しながらも前向きにね、明るい未来へと繋がっていると確信。それは心の色がね、何ものにも負けないからなの。



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