第4話 神の寵愛


 教会からしばらく歩いて家に着いた。

1日で色々大変だったけどやっと休める。


「マリアさんまだお風呂入ってないよね?今からお風呂沸かすから入ってね!」


家のお風呂は住んでいたのが祖父母だったこともありとても便利な造りになっていた。

一般的なお風呂は魔法石に15分くらい魔力を供給し続けることで沸くのだが、家のお風呂は3分の1の5分で湧いてしまうのだ。

15分魔力供給し続けるのは普通の人ではまず難しいので家族で交代するんだそうだ。

そういうことだからすぐにお風呂に入れるだろう。


「着替えはおばあちゃんのだけどサイズは合うと思うから置いとくね。」


「何から何までありがとうございます!ジル君がいなかったら野垂れ死んでいました。」


「そんな大袈裟な、聖女なんだから力を使えば何とかなったと思うけどね笑」


「いえいえそんなことないですよ!ジル君がここまで連れてきてくれなかったら周りの村人に多分いじめられていましたよ……」


「そうか……」


 そうだったこの世の中はスキルが全てだったのだ。

スキルを持たない聖女などがいるはずもないと言ってなにをするかわかったもんじゃないな。

てか特別な目を貰ったって言ってたけどどんな能力なんだ?

とりあえず風呂から出たら聞いてみよう。


マリアさんがお風呂から出てちょっとしてから目について聞いてみることにした。


「マリアさんは神様から特別な目を貰ったって言ってたけどどんな能力なの?」


「信じてくれますか?」


泣きそうな顔でこちらを見てくる。

今まで誰にも信じて貰えなくて相当傷ついているんだろう。

ここで信じなきゃ男が廃る!


「もちろん信じるよ!」


「ありがとうございます!」


「で、どんな能力なんだ?」


「私の目は全てを見通す能力と全てを癒す能力を持っているんです。でもこの能力を色んな人に信じて貰えるようにしてみたんですけど気味悪そうな顔をするばかりで……」


「凄い能力じゃないか!全てを見通す能力と全てを癒す能力って!じゃあ俺の能力とか分かるの?」


「はい。分かるはずです。ちょっと待っててください。見てみますから。」


そういうとマリアさんは俺をじーっと見ていた。

なんか目がピカーっと光るもんかと思ったけど違ったみたいだ。


「ちょっと紙に移すので紙をください。」


と言われたので言われるがままにして5分経過した。


「はい。これがジル君の能力です。凄いですね!称号の神の寵愛で能力がすごいことになってますよ!」


ここで初めて自分の能力を知ることになったんだ。


――

物理攻撃:10000

魔法攻撃:10000

魔力量:10000

体力:10000

幸運:10000


スキル:無し


称号:神の寵愛

神の寵愛を受けている者のみが持てる称号。

スキルが貰えなくなる代わりにたくさんのスキルに変わる能力を学習できる。初期スペックは物理攻撃、魔法攻撃、魔力量、体力、幸運がそれぞれ10000からスタートする。


能力

無知の知:何も知らないからこそなんでも能力が取得できる

――


って初期スペックじゃねーかー!!!

━━━━━━━━━━━━━━

あとがきです。

学校の復習テストが終わったので更新しました。

復習テストってやる意味あるんでしょうか?

成績に入らないのに何故か頑張らないといけない気がするんだよ……


そんな僕を応援したいなーと思った方はハートと応援コメントを、

どうでもいいなーっと思った方は星3評価お願いと応援コメントをよろしくお願いします‪w

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称号「神の寵愛」が凄すぎた!~スキルしか見ない世界で不遇な扱いを受けてきたけど、追放されたから気ままに過ごすよ~ ひなたぼっこ @hinataknade

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