憧れの相手と最初の挨拶。そんな身に覚えのある緊張感から物語はスタートします。端的な描写からも、世界観の壮大さを窺い知ることが出来て、わくわくさせられます。しかし、終盤ではっとさせられ、これが戦場の日常だと強く感じられました。
夢月七海様主催の自主企画『同題異話・四月号 はじめましての距離』参加作品。各所に見られる宇宙空間を意識される文章に惚れ惚れしてしまいました。なんてことはない文章に見せかけて、一つひとつが読者がイメージする手助けになっているのが感動いたします。そして、三者三様のキャラクター性の違いがまた魅力的。微笑みそうになったり、吹き出しそうになってしまったり、おま、おっまっ! と言ってしまいそうになったりと、三人のキャラが違うからこそ最後までもっと読みたいと思える内容でした!