競馬はウマ娘でしか知らない私ですが、ハラハラしながら読ませていただきました。短いながらもレースの興奮がしっかりと伝わってきて良かったです!
21世紀の今もなお、多くの言語圏で前置き抜きで「レース」と言えば競馬のことです。それは何故か。実に納得できる作品です。サラブレッドと言う、ある意味ではF-1マシンやグランプリレースバイクよりも高度かつ繊細な「乗り物」でのレースのシビアさ。他の出走者の狙いを読み損ねた時のリカバリーチャンスのなさ。騎手が「乗り物のコンディション」を把握することの難しさ。それらが圧倒的にゴールへ向かってなだれ込む。馬券を買わずとも面白い競馬と言うものが実に伝わってきます。
珍しい、騎手目線で追っていく競馬の1レース。騎手にとってはそれぞれが魂を込めた物。それが分かる視点は面白い。