赤ずきんはお婆様のお見舞いへ
まころ
第1話
ある所に赤ずきんと呼ばれる少女がいました。
赤いずきんを被っているから赤ずきんです。
ある日お婆様が病気になってしまいました。
なので、お母様にお婆様のお見舞いに行く事になりました。
お母様は「赤ずきん、お婆様のお見舞いに行って らっしゃい。森は狼が沢山居るから気をつけてね。あ、寄り道は駄目よ。迷ってしまうからね」と言い、お婆様の大好きな赤ワインとクラッカーの入ったカゴを渡されました。
赤ずきんは少し張り切った様子で「分かったわ。お母様。お婆様のお見舞いに行ってくるわね。」と言いカゴを持ち、勢いよく家から出ていきました。
お婆様の家は、外を出たらそのまま真っ直ぐ行って、別れ道に着いたら右側の道を渡ったら着く森の奥に住んでいます。
森の奥は不気味です。
赤ずきんは不安と共にゆっくりと別れ道へ向かいます。
ゆっくりと、ゆっくりと。
そして別れ道に付きました。
右側の道はお婆様の家がある森へ行きます。
左側の道は別の森へ行きます。
赤ずきんは右側の道を歩こうとしましたが、そこには狼が沢山います。
左側の道は狼はあまりいません。
赤ずきんは左側の道が安全だと思い、左側の道からお婆様の家へ行く事にします。
赤ずきんは確実に大きくなっている不安と共に森を通っています。
ゆっくりと、ゆっくりと赤ずきんは森の別れ道を探します。
夕方まで歩きました。
夜まで歩きました。
別れ道はありません。
森の奥もありません。
赤ずきんは迷ってしまいました。
赤ずきんは焦り泣きそうな震えた声で「どこでしょう」と呟き、その後、すぐに赤ずきんは「お母様!お婆様!誰でもいいので!おーい!いませんか!」と叫びました。
誰も来ません。
赤ずきんは泣いてしまいました。
さっきより震えた声で「お母様、どこでしょう、、、うっ、うっ」と呟きました。
同じような事を何回も呟き、泣きました。
泣きました。
数時間たって赤ずきんはやっと泣き止みました。
過呼吸気味に赤ずきんは「ひっぐ、ひっぐ」と言います。
すると赤ずきんは目を掻きます。
数時間も泣いていたせいで、赤ずきんはとても眠いです。
次に赤ずきんのお腹がなります。
数時間も泣いていたせいで赤ずきんはとてもお腹が空いています。
赤ずきんはカゴを取り出し、クラッカーを食べようとします。
「硬っ」
するとクラッカーはあり得ない程に硬いです。
次は赤ワインを飲みます。
「うえっ」
ですが子供舌の赤ずきんには赤ワインはとても苦いです。
赤ずきんはお腹が空いて仕方ありません。
そこで赤ずきんの目にとある物が映りました。
石ころです。
赤ずきんの理性はもうありませんでした。
赤ずきんは石ころを持ち、口に含みました。
そして、飲み込みました。
赤ずきんはお婆様のお見舞いへ まころ @agdwpwt
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