とても短い本作ですが、オチが泣けます……泣けるホラー、いいですね。人の数だけ旅があり、いろんなに向かっている。その事実を痛感し、自分はどんな気持ちでゴールを迎えるのだろうか……と考えさせられました(^^)
昔は六文銭を握りしめ川を渡っていたが、時代は流れ300円に。ただ、人が人生の旅の果てにたどり着くゴールは変わらず、小さな船に乗り合う人々の様々なゴールと共に、船は川を渡る。私がこの船に乗るとき、向こう岸で待っている人に胸を張って「旅終わったよ」と言えるだろうか?そんな旅の終わりを想像し、今を考えさせてくれる物語でした。最後の終わり方がとても優しくて、理想のゴールでした。