第3話 願い事はお任せあれ



「うわー!この料理すごく美味しい!まずバジルソースが肉と相待って〜」


(へぇ〜、このタレントさんってもう中学生になったんだ)


こんな事を思いつつ弁慶は主である源義経の部屋でテレビを見ながら過ごしていた


武蔵坊弁慶、、、史実では平安後期にて源義経と共に平家を討ち果たしたが義経の兄、源頼朝の手によって主ともに殺された者。


そんな豪傑も今では主loveな状態であり、こうも部屋に入り浸っている。


(それにしても義経ってこんなテレビっ子だけ?島にいた時はテレビよりも外に出ていたはず)


武士道プランとして生まれた4人は幼少期、離島で一般家庭に預けられて育てられた。その時から義経は家で勉強や読書はするが基本は外で遊び、夕方に帰ってくるような生活。今は高校生ともなり落ち着いたが、本質は変わらない。そんな彼女がここまでテレビに釘付けになるのが珍しくて弁慶は不思議に思った。


「ねぇ、主。さっきからじっくりテレビを見ているけど何か気になるの?」


「え!?いや、そうゆう訳じゃなくて、、、」


歯切れが悪い


「なにさ〜、このお姉ちゃんに言えないことなんてあるのかい?素直に言ってごらん〜」


「弁慶は義経のお姉ちゃんではないだろう、、、

実はその、えーっと、、、」


「、、、セーラー服を着てみたい、、、」


「は?」

今なんて言った???

とりあえず繊細なこの子が傷つかないように

「えーっとコスプレでもしたいってかんじ?」


「違くて!、、、うちの学園はこういった制服じゃないだろう?だから、ちょっと興味が出てきて、、、///」


なるほどね〜。理由がホントに可愛らしい。

しかし、この願いをどうしたものか。うーん、、、

あ。あいつなら知っているかも


「よし、この優秀で誰よりも主思いなこの私がその願いを叶えてあげよう」


「ほんとか!?」


そう言って嬉しそうな主の顔を見ながら私は

直江大和にLINEを送った。


続く

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真剣で私に恋しなさい!!A5 後日談 Rod-ルーズ @BFTsinon

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