神様、私を救って。

あめふるそら

生きる価値のない者

 私は、普通に生きることが苦手だ。

 普通が何をもってして普通なのか、「普通の人」なら考えることは無いだろう。しかし私は毎日毎日考えてしまう。

 ︎︎「ねぇ、早く学校来てよ。」

 何回も聞いた言葉が耳を刺す。

 私は学校が嫌いだ。外はもっと嫌いだ。

 外の空気と光と雑音が怖いのだ。

 いつからだろう。普通を演じられなくなったのは。

 最初はどれだけ苦しくても笑って隠していられた。でもある時急にほっぽり出して死にたくなった。

 普通の人には到底分からないであろう話。分かられたくない話だ。どうせ否定される。

 私には、本当の私には…

 ︎︎「分かんないよ!自分の気持ちもしたいことも!誰が好きなのか!誰といると幸せなのか!」

 …そう叫んで生きられたらどんなに良かったか。

 この世界は、弱者と書いて「生きる価値のない者」と読む。そう感じた。

 それでも幸せになりたいとはいつも思ってしまう。幸せになんてなれるわけないと心の奥底では気づいているのに。…あぁ、ダサいな、私。

 今日も私は愛想笑いをする。壊れないように、せめて自分を殺してしまわないような笑い方を。

 これなら神様は救ってくれるだろう。

無理やりそう信じ込み今日も生きる。

 ︎︎「神様、私を早く殺して」

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