どうか、夜明けまで ~ダンケルヒル男爵家”永”続殺人事件~

作者 ささがせ

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★★★ Excellent!!!

オープニングの段階では(キャラクター達の性格もありますが)ほのぼの&ドタバタの明るい雰囲気に感じた為、どんな風に事件に巻き込まれるのかな?なんて思っていたのですが、オープニングの終わりで一気に物語に惹き込まれました。捜査パートへ入り、事件の全貌が少しずつ明かされていく過程は本当に怒涛の展開と言う感じで、良い意味でゾワゾワ(ゾクゾク)しっぱなしでしたね…。

曲者揃いの登場人物たちの中で果たして誰が一番罪深いのか?その問いの答えを自分でも考えながら読むのも楽しかったです。面白い作品をありがとうございました!

★★★ Excellent!!!

本作はテーブルトークRPG「ソード・ワールド2.5」リプレイ作品であり、TRPGになじみのない方には敷居の高いものだろう。
が、はっきり言って勿体ない。特に冒険モノを好まれる方、書かれる方は一読して損はないと断言できます。

TRPGとは1人のゲームマスターが作成した物語を、数人(3〜5人程度が一般的)のプレイヤーが会話と鉛筆、サイコロを以て冒険するというもの。
(今回は基本ルールと世界観は「ソード・ワールド2.5」)
イラスト、地図などの資料もある程度用いられるが、各人の想像力に負う部分も大きく、ロールプレイつまり人種や性別を超えたキャラクターに成りきることも醍醐味である。

タイトルからして惹かれるこの「どうか、夜明けまで」のギミックの面白さは勿論、この物語の上でキャラクターを演じる各人の言動(セリフ)に特に注目していただきたい。
一般的な物語であれば作者は1人だから、当然1人の作者が複数の登場人物になりきってセリフを吐かせる。例え憑依したとしてもある程度限られてきてしまう想像力を、それぞれ別の人間が担ったら?
ポンポンと別方向からの考え(方)が出てくるという点で、リプレイとは生きている物語といえる。

リプレイ全般のお勧めみたいになったけれど、この作品、一度ぜひ読んでみてください。