第31話

葬儀場へ行くバスの中で、恭子は私の事を この夫へ色々と悪口を言った。私が物凄く 馬鹿だとか頭が悪いだとかだ。(私の経験上、どんなに普通だとか頭が良くても、こうした輩は必ず相手を馬鹿、頭が悪い、おかしい、変だとかを言う。例え違っても、相手が極普通だったり、多少頭が良くなくてもそこまで悪くなくてもだ。それは小学生の男子が、何でもないだとか綺麗な女の子に、ブスと連発しまくるのと大差ない!!)    だから恭子もそうして私を馬鹿扱いして、 うんと価値を下げようとした。そんな事を したら旦那に、内心はおかしいと思われるかもしれないのに?            相手は何もこちらを嫌ってはいないし、むしろニコニコしていてめちゃくちゃ感じが良いのだから。だから余計に腹が立ったのかもしれない?                だが結果、男と言うのは立場を重んじる生き物みたいだ。どんな時でも他人の前での立場を気にする。それがモットーだ。それが人生最大の目的だ?!            だからこの夫も直ぐに恭子に合わせて嬉しそうに笑った。何も注意をしなかった。   だからその時近くにく行って言えば良かった。又はいた場所から声をかければ。   「聞こえてるよ?!」、と。        だが,私は馬鹿だからそうした事をしないタイプだった。何でも穏便に、自分さえ我慢したら良いのだ、みたいに洗脳されて育てられたからだ。特に祖母から。そして母も祖母には基本逆らえなかった。         だからこの時私は黙っていた代わりに、家へ戻った時には、彼等がしばらくいてから帰る時には見送らなかった。だから不思議に思って彼等はしばらくは車を出さなかった。  そんな事をしないでその場で何か意思表示をしたら良かったが、この年の頃にはまだそうした事が余りできない人間だった。(だから私は、人間の育てられ方とは凄く恐ろしいと思う。)                 とにかく、彼等は帰った。帰りの車の中で 恭子が私にメールをして来た。普通に挨拶と言うか、何かをだ。           調子の良い所は人一倍ある女だった。自分のクズ兄貴と同じに。           私は嫌味な返事をして、すると気が強い恭子も似た様な返事をしてきたのでこうしたメールを私達は数回送りあった。       すると最後にはこんなメールが届いた。  「そうやって過去にあった事でいつまでも 憎んで恨みに思って、親にあたって叔母さんを凄く苦しめていて,最低な人間だ。あなたみたいな人とは不愉快になるからもう相手をしません。」               確かこうした物凄く下だらない、おこがましい内容だった。             私の4つ年下のこの従兄弟は、私がハーフに生まれた為に小さな頃に虐められた事で、 いつまでも親を恨んで、私の母親に辛い思いをさせていると勝手に思い込んで私の母親に同情していたのだ。何も本当の事を知らずに!!                 私がいつも小さな事で罵倒されていたのは 知っていたくせに。だがやはり小さな事で、夕方家に戻ってから、怒ると一時間は毎回 打っているのは知らなかった。従兄弟達が いる時には母はしなかったからだ。   又、母は私に迷惑をかけられているとは思っていなかったし、私もかけていなかった。 大きくなっても、いつでも殆ど言う事を聞いていたからだ。そして親戚の大人達もそれは知っていた。              だが恭子は、私が水商売をやってからは母が嫌がっていた事と、私がハーフで虐められたから、そんな風に産んだ親を恨んで憎んでいると勝手に決めつけた。そう思い込んで納得した。                 私よりも年下だし、子供もいない女がだ! 結婚だってついこないだやっとした様な女がだ。                  他人の親子関係など部外者に分かる筈が  ない。しかも迷惑をかけているならそれは 母で、私ではない。本人も知っていた。自分がした事やその後始末をちゃんとに利口な、それなりの対処法を取らなかったからだ。                  だから何も分からない馬鹿な年下の従兄弟に私の事や私の母親の事、私達親子の関係などは絶対に分からない。         

大体そんな関係の無い事を偉そうに言われる必要は無い、それこそ迷惑だ。      メールがもう届かない様に、好き勝手な事を言ってからはブロックされたので、私はそうして前々からやられたりした、失礼で不快な事柄に付いての長い手紙をを書いて出して やった。                伯母がその後しばらくしてから来て、凄く 怒りながら母にその手紙の事を言った。  恭子はそれを読んて泣きながら悔しがり、 その旦那も怒り狂って何度もこう言ったと。今度こんな物を又書いて送って来たら許さない!警察にそれを突き出して訴えると。ストーカーとして警察に言うと。       伯母は彼も自分達親子も本気だと言った。 そしてそうなれば私がうんと困ると言って 母を脅かす様に何度も言った。      母は、「分かった、注意しておくよ。」、と余り相手にせずに言った。         何せその手紙の中身は、丁寧で脅かしめいた文章など何一つ書いて無い物で、誰が見ても恭子がしたり言ったりした事柄への苦情と 注意だ。ストーカー行為では丸でない。  普通なら誰が見ても分かる。だからそんな 事を言う、馬鹿な田世間知らずな田舎者の (田舎の方、ごめんなさい。他の方に、悪気は無いです!)男としか結婚できず、拾ってもらえなかった私の従兄弟なのだ。    そして伯母はそんな女の、間抜けで恩知らずな母親なのだ。             息子が散々母の持ち物を盗んでは質屋に売っていて、土壇場で警察への訴えを撤回して やった私の母に!そうした事を平気で言えるのだから…。              今頃、もしもう死んでいたら、余り良い死に方はしていないかもしれないな?フフン、 あの雅子伯母さんは?!         恭子もあの間抜けな強情そうな旦那と今も まだ繋がっているのかな?それともあの男は又離婚して、3人目か四人目かの、又年が いった独身女と結婚して、妻にしているかな?!                 さあ、このどう仕様もない糞家族の話は、 そろそろここら辺でお開きにしようかと  思う…。                (完).                                                

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