第30話

盗聴器を仕掛けてから、うちへ来た時に私へ言った嫌味の内容は、確かこんな風だった。                  「何を悪口言っちゃってるの〜?いない人間の事をああだこうだと。バッカみたい!ハハハハ。分からないと思ってるんだろうけどさー。」                  これはどっちが馬鹿なのだろう?!    この従姉妹は、こうした下らない馬鹿に成り下がっていた。             大体、そんな事をしたら犯罪なのに、そんな事も分からないとは。          私が言った悪口というのも、うちへ来ると髪のブラシを出してはその長い髪の毛を始終梳かしまくっていたので、後からは家中に長い髪の毛が落ちていた事だ。        汚いから困るし、ハッキリと注意をした方が良いのではないかと、母に話した事だ。  それと携帯電話も勝手に、持参した充電器を出してはコンセントに挿して充電したりと、やりたい放題についてだった。      普通なら、どちらもしない様な非常識な行為なのに、そうした認識も無かった。    だが格好をつける見栄っ張りな母は、中々そうした注意をしなかった。だから私も一応は我慢していたが、毎回酷いといつも思っていたので、そう話した内容だった。     だから自分の兄の裕と本当によく似ていると、当時私は思った。          そして恭子は自分が結婚をやっとした時にも、結婚式に私を呼ばなかった。だが母と祖母は呼ばれた。             普通ならこんな時に、私の家族である母と祖母は行かないだろうと思うのだかが、彼女達は喜んで出席した。           だが私は気にならなかった。そんな事をしても何もおかしくはないと思ったし、出席したいだなんて思わなかった。        それに、相手は離婚経験者で娘を一人持つ男だったから、私は只これから先大変ではないのか、と思っただけだった。       祖母が亡くなり、その通夜の時に初めてその結婚相手に会った。眼鏡をかけた、エラの張った顔をしていた。           この時は流石に恭子も私に普通だったし、配偶者も私に一応は礼儀正しかった。    だがその後、葬儀場へ行くバスの中で、不快な出来事があった。           そして、恭子の配偶者もやはり間抜けなつまらない男だと分かり、内心面白おかしくなった私だった。次回に話そう。       (私はこの従姉妹達とも今現在、付き合っていない。何と正しい選択だろう!!笑)  続く.

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