アラサー陰キャオタクの私が笑っちゃうくらいアイドルにハマった話
南雲 皋
魂が浄化される
最近、一人のフォロワーさんに触発されて、アイドルソングを聴いていたんですよ。
ちょうどアイドルソングセレクトみたいなプレイリストがあったので、それを聴きながら、好きだなって思ったらTwitterで呟いて。
そうしたら、とあるグループの曲が良かったって呟いたところにリプライが来て、その人たちいいよねって話になって。
別のグループの曲も好きだったからオススメしたら、お返しに今年絶対来るから!ってグループをオススメしてくれたんです。
それが始まりでした。
今日は三月二十四日です。
そのリプライのやりとりをしたのが、二十日です。
まだ四日しか経っていないのに、私、二回も彼女たちのライブに行きました。
うそだろ。
アイドルなんてね、興味なかったんですよ。
モー娘。とか、運動会で踊ったりしたけどさ。
小学生の頃から別段キャーってなったりはなくて。
むしろその頃から二次元ハァハァって感じのオタクだったのです。
ほら、分かる人は分かると思うんですけど、本屋に普通に並んでたアンソロジーの罠に掛かったタイプの人間なんです。
そんなこんなで小中高大学社会人になってもずーっと漫画好きで、腐女子で、オタクだったのです。
コスプレしたりもしてたけど、その時でさえダンパには恐くて近付けなかったくらい。
パラパラの曲が遠くから聞こえて、周りのイケイケレイヤーさんたちが振りに合わせて手を動かしたりしてるのをすごいなーって遠目で見てただけ。
職業的に、芸能人の方と接することもそれなりにあるけど、なんかミーハー感出すのに恥じらいもあったりして。
紅白で観たりとか、総選挙の時にちらっと観たりとか、そういうのくらいはしてましたけど、誰かを特別に好きになったりとかはありませんでした。
そんな私がさ、なんでアイドルにハマったんでしょうね。
多分、コロナのせいもあると思う。
コロナのせいでなかなか外にも気軽に出られなくて、コンサートもライブもミュージカルもお芝居もどんとん中止になって。
そんな日々を過ごして来ていたから、そして私自身、お客さんが来てくれることに救われた身だったから、だから自分も、そのお客さんになりたかった。
教えてもらった日は、YouTubeに上がっていたメンバー紹介の動画を観て、この子とこの子が可愛いなって思ったところまで。
何個か曲の動画も上がっていたから、それも順番に何個か観て、可愛いなって思った子のTwitterと、グループのTwitterをフォローして寝ました。
次の日、朝から割とそわそわしてて、南雲のアカウントでアイドルきゃっきゃするのはどうなんだ?って思い始めて。
なので別の名前でアカウントを作りました。
前に使ってて今は動いてないアカウントがあったから、それのツイートとフォロワーを整理しまくって、好きなYouTuberさんと好きなアイドルをフォローして。
それからライブ情報を眺めてたら、次の日のライブがあったんです。
私、平日が休みのことがほとんどで、だから色んな催し物になかなか参加しにくくて。
だけど月曜日にライブがあったから、しかもチケットまだ買えたから、気付いたら買ってました、前売りチケット。
アイドルのライブなんか初めてで、しかも一人で、めっちゃ緊張しながら、自分の中で推しって決めた子のカラーを探す旅に出たのです(オタクにありがち)。
推しの子のカラーはエメラルドグリーンだったけど、あんまりエメラルドグリーンってなくって、せめて薄い緑!ってピアス買って、髪留め買って、服買いました(笑)
家に帰ってからマニキュアも塗って、もうウキウキしすぎじゃん(笑)
次の日、そわそわしながらひっさびさにメイクして、家を出ました。
当日のTwitterで、推しの子が『緑のサイリウム見えると安心するんだー』って呟いてて、悩んだ結果ドンキでキンブレ買いました(笑)
会場に着いて、お目当てのグループ聞かれて、答えたらランダムチェキ券がもらえました。
推しの子じゃなかったけど、どの子も可愛いからいいかなって思って入場。
コロナのせいでドリンクはペットボトル。
お客さんの立ち位置も千鳥配置で、距離を取るように言われます。
何組もアイドルが出るんですけど、お目当てのグループだけを観に来る人もいるんですね。
私は最初から全部観ました。
初めて知る子たちばっかりだったけど、結構個性的で楽しかった。
ファンの皆さんの盛り上げ具合も、見てて楽しい。
多分コロナがなくてコールとか出来るとなると、もっと雰囲気凄いことになるんだよなぁーとか思いながら。
どうしたらいいのかあんまり分からなかったから、最初のうちは一番後ろで壁にもたれて観てました。
お目当てのグループのちょっと前に、真ん中くらいまで移動して、いざ、次!ってなってキンブレ出したら、私の前にいた人が『次のお目当てですか? ここどうぞ?』って譲ってくれて。
神だなって思いました。
ありがとうございます神様。
暗くなって、BGMが大きくなって、それからみんなが出て来ました。
オープニングのBGMに合わせて、二人ずつ前に出てきてポーズして。
推しが前に出てきた瞬間、(あっ、無理、動いてる可愛い)ってなりました。
それからライブの間中、ずーっとその子を目で追い掛けて。
私の周辺で緑のキンブレ振ってる人はいなかったから、こっちを観て(あっ!)って顔してくれたのはきっと私のキンブレを見てくれたからで。
死んだ。
私は死にました。
推しが尊いって、こういうことなんだなって。
心底実感した。
無理です。
尊すぎて無理。
MVとかでは大きな帽子被ってたのに、その日のライブでは小さな帽子を髪につけてて、多分それが邪魔でMC中に帽子を弄ってるところとか。
むりむり。
可愛すぎる無理。
語彙力なんて吹き飛びます。
キンブレ振りながら、マジで心の中で(本当に可愛い推しが動いてる可愛い無理可愛い本当にありがとうございます)ってなってた。
ライブが終わってから特典会。
いまいちシステムが分かってなくて、とりあえずそれっぽいところに移動。
どうしたらいいですか?って聞いて、推しと、もう一人の可愛いなって思ってた子のチェキ券を買いました。
それから列に並んで、推しとチェキ。
無理。
可愛いの権化。
目の前に天使がいる。
無理。
「あっ! 上手で緑の振ってた? よね!」
「(無言でめっちゃ頷く)」
「えー! 本当に嬉しい! ありがとー! 名前は?」
「〇〇!」
「あっ、〇〇のアイコンだ!?」
「(めっちゃ頷く)」
「Twitter見たよぉ。わたしたちのこと何で知ったの?」
「あ、友達に教えてもらって、数日前に! アイドルとか初めてだったんだけど」
「本当にー!? 嬉しい、来てくれてありがとぉー!」
「あの、めっちゃ緑のやつ探して」
「あっ! ネイル緑! 私もー!」
「知ってる!(Twitterで見た!)」
『間もなくお時間でーす!』
「また来てねぇ」
「うん! また来るね!!」
一分、一瞬で終わる。
何喋ったん????って。
待ってるお客さんいっぱいだから、とりあえず次のチェキ券の子の列へ。
その子もまたトークが上手くてヤバかったです。
並んでる最中に、今から始まるステージを観るからって特典チェキ券を譲ってくださる方がいて、その子と予想外に一分多く喋れることになったのビックリした。
そういうのもあるのね。
私の特典チェキ券も使って、その子も顔がちっちゃくて可愛くて……(そればっかり)。
リーダーの子にも会わなきゃって思って、三月中は無料写メやってるってことだったから写メをお願いしに。
無料のやつでごめんなさいって言ったら、全然いいんだよーって。
まぁそう言うだろうけど、でも嬉しいよね。単純だね。
リーダーは私の推しの子のことも大好きって言ってて、アイドル初めて好きになったって言ったらめっちゃ喜んでくれて、はぁ可愛いってなりました。
時間がまだあったからもう一人写メでご挨拶に行って、最後に推しと写メ。
また来たのーって笑ってくれて、泣きそうになった。
(実際ちょっと涙目になった)
推しってヤバいなって思いながら、みんなを見送って初ライブは終了しました。
帰り道、次のライブを調べたら翌日だったんですよ。
もう前売りチケットは販売終了してて、でも当日券はあるなって感じで。
次の日、気が付いたら電車乗ってたよね。
当日券、並んでたよね。
メンバー、みんな私のこと覚えてるよね、そりゃ。
女の人のファンってそんなに多くないから、認知が早いのですよ。
女でよかったって、心の底から思ったよ。
推し、今日も可愛い。
ツイ廃になる。
SHOWROOMもInstagramも、用意しました。
推し、今日も可愛い。
推し、今日も尊い。
どのアイドルだか気になった方は、そっとTwitterにDM下さいな。
激推しします。
全力で。
【了】
アラサー陰キャオタクの私が笑っちゃうくらいアイドルにハマった話 南雲 皋 @nagumo-satsuki
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